冒頭ぼうとう、国連こくれんで人道じんどう問題もんだいを担当たんとうするグリフィス事務じむ次長じちょうは「国連こくれんは、ダムの破壊はかいにつながった状況じょうきょうについて独立どくりつした情報じょうほうを入手にゅうしゅできていない」とした上うえで「去年きょねん2月つきにウクライナ侵攻しんこうが始はじまって以来いらい、民間みんかんインフラの被害ひがいとしては最もっとも重大じゅうだいな事件じけんになるだろう」と述のべ、危機きき感かんを示しめしました。

このあと各国かっこくからは、民間みんかんインフラへの攻撃こうげきは直ただちにやめるべきだという意見いけんが相次あいつぎました。

このうち、アメリカのウッド国連こくれん大使たいしは、ダムの決壊けっかいの原因げんいんについて調査ちょうさ中ちゅうだとした上うえで「ロシアがウクライナに対にたいして残忍ざんにんな戦争せんそうを始はじめなければ、今回こんかいの人道的じんどうてきな危機ききは存在そんざいしなかった。ロシアの全面ぜんめん的てきな侵攻しんこうは、罪つみのない人々ひとびとの命いのちを危険きけんにさらし、ウクライナの人ひとたちの生活せいかつを破壊はかいし続つづけている」と述のべ、ロシア軍ぐんの即時そくじ撤退てったいを求もとめました。

また、ウクライナのキスリツァ国連こくれん大使たいしは「ロシアが爆弾ばくだんを爆発ばくはつさせ、ヨーロッパで最大さいだい規模きぼの人為じんい的てき災害さいがいをもたらした。ウクライナの重要じゅうようインフラに対にたいするテロ行為こういだ」と述のべ、ロシアを強つよく非難ひなんしました。

一方いっぽう、ロシアのネベンジャ国連こくれん大使たいしは「ウクライナの政権せいけんは考かんがえられない罪つみを犯おかした。ウクライナと西側にしがわ諸国しょこくは偽にせの情報じょうほうを流ながしている」と述のべ、ダムを破壊はかいしたのはウクライナ側がわだとして、国連こくれんが客観きゃっかん的てきな調査ちょうさを行おこなうべきだと主張しゅちょうしました。