アメリカの4月の消費者物価指数は3月の伸び率から縮小したものの、およそ40年ぶりの高い水準を維持しています。
アメリカ労働省が11日に発表した4月の消費者物価指数は、前の年の同じ月よりも8.3%上昇し、3月の伸び率8.5%から0.2ポイント縮小しました。
伸び率が縮小したのは去年8月以来、8カ月ぶりで、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに高騰したエネルギー価格の上昇率が鈍化したことが要因です。
ただ、項目別に見ると食品が9.4%、中古車は22.7%、さらにガソリンは43.6%上昇するなど幅広い範囲で物価高が続いていて、およそ40年ぶりの高い水準を保っています。
バイデン大統領は声明で、伸び率が緩やかになったことは「心強い」としながらも「受け入れがたいほど物価が高い事実は変わらない」として、政権の優先事項として取り組む姿勢を強調しました。