約30年前、モスクワ市内に1号店を出店したファストフードチェーン大手の米マクドナルドは、ロシアが世界に開かれた国となった「グラスノスチ(情報公開)」の象徴でした。だがロシア軍のウクライナ侵攻を受けて800店以上を臨時休業としていた同社が、このほどロシアからの完全撤退を発表しました。
マクドナルドは「ウクライナの戦争が引き起こした人道的危機」や「予測不可能な経営環境」を理由に、ロシアでの事業継続が不可能になり、マクドナルドの価値観とも一致しなくなったと判断し、事業を売却することにしたと説明しています。
マクドナルドは今年3月、ロシア国内で展開する店舗を一時的に閉鎖していました。