一方で、
岸田総理大臣は、「
世界は
今、ウクライナ
侵略に
加えて
気候変動やパンデミック
など、
複合的な
危機に
直面し『グローバル・サウス』や
脆弱な
立場の
人々が
甚大な
影響を
受けている。こうした
国や
人の
声に
耳を
傾け
喫緊の
幅広い課題に
協力する
姿勢を
示さないことには、
法の
支配に
基づく自由で
開かれた
国際秩序を
守り抜くとの
訴えも
空虚なものとなりかねない」と
述べました。
その上で「こうした国々とG7を橋渡しすべく対応しなければならないさまざまな課題について真剣な議論を行った」と今回のサミットの意義を説明しました。
また、喫緊の課題である食料危機に、G7と招待国が連帯して取り組む行動声明をまとめたほか、気候変動問題について各国の事情に応じた多様な道筋で脱炭素社会を目指す認識を共有できたという認識を示しました。
さらに新型コロナが収束する中で、次の感染症危機に備えるための連帯も確認したとした上で、国際保健分野で日本として、官民合わせて75億ドル規模の貢献を行う意向を明らかにしました。
その上で「世界の諸課題の解決に向けた貢献は、常に、G7の中核的な使命であり続けてきた。今こそ、G7としてさまざまな課題に直面する国際的なパートナーの声を聞き連携しつつ、課題にきめ細かく対応していく決意だ」と述べました。
一方、世界経済をめぐっては、ロシアのウクライナ侵攻が長期化する中、インフレ圧力などの問題が深刻だとして、サミットの議論を踏まえ、国際社会全体の経済的強じん性と経済安全保障の強化の取り組みを推進していく考えを示しました。
さらに、中国への対応をめぐっては「率直な対話を行い懸念を直接伝える重要性やグローバルな課題などについて協働する必要性で一致するとともに、国際社会で責任ある一員として行動すべきことや、対話を通じて建設的かつ安定的な関係を構築する用意があることなどについて認識を共有した」と述べました。
最後に「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜き、議長年の務めをしっかりと果たしていく。『グルーバル・サウス』を含めた国際的なパートナーと連携する機会も続く。ここ広島での充実した議論を引き継ぎ、さまざまな課題をともに解決するべく、これらの国々との連携強化を主導していく」と決意を示しました。
一方、会見で、岸田総理大臣は、予定されていた質問に答えて、会場を離れようとした際、記者から「核軍縮ビジョンについて教えてください。総理、逃げるんですか」と呼び止められました。
このため岸田総理大臣は演台に戻り、核保有国に、透明性の向上を促すことなどを明記した核廃絶への日本の行動計画「ヒロシマ・アクション・プラン」の内容を詳しく説明しました。
その上で「G7の歴史上初めて独立文書としてまとめられた成果文書の中で『ヒロシマ・アクション・プラン』を高く評価し、その考え方に基づいてG7で努力していくということを確認した。こうした考え方に基づいて努力を続けていきたい」と述べました。
「メッセージをより力強く国際社会に発信できた」
岸田総理大臣は、
記者会見で「ロシアによるウクライナ
侵略に対し、
国民の
先頭に
立って
立ち向かうゼレンスキー
大統領にも
議論に
参加してもらい、メッセージをより
力強く
国際社会に
発信することができたことは
非常に
有意義だった」と
述べました。
また招待国の首脳らを交えたセッションについて、「各国からきたんのない意見が出され、実質的な意見交換が行われた。予定の時間を大幅に越え、希望する発言者すべてから発言をいただき議論を深めた」と振り返りました。
さらに「ロシアによる核の威嚇が行われる中、ゼレンスキー大統領を迎え、議論を行ったことは力による現状変更のための核兵器による威嚇、ましてやその使用はあってはならないというメッセージを緊迫感を持って発信することになった」と述べました。
「ロシア制裁 第三国を通じたう回、回避を防ぐことが重要」
岸田総理大臣は、
記者会見で「ロシア
に対する制裁をいっそう
効果的にするためには、
第三国を
通じた
制裁の
う回、
回避を
防ぐことが
重要だ。G7を
超えた
多くの
国に
協力を
求めて
いく必要があり、
今回、
第三国への
働きかけを
継続していくことを
確認した」と
述べました。
その上で、ロシアに協力的な中国企業などへの対応について「日本としても、どのような措置をとることが最も効果的なのかという観点に立って対応を考えていかなければならない」と述べました。
「北朝鮮の完全な非核化を目指していく」
岸田総理大臣は、
記者会見で、サミットでの
討議について「
私から
北朝鮮が
前例のない
頻度と
新たな
態様で
弾道ミサイルの
発射などを
行っており、
深刻に
懸念する
旨を
述べ、G7として
北朝鮮によるたび
重なる弾道ミサイル
発射を
強く
非難した。G7を
含む国際社会と
協力しながら
関連する
国連安保理決議の
完全な
履行を
進め、
北朝鮮の
完全な
非核化を
目指して
いく」と
述べました。
「いま解散・総選挙については考えていない」
岸田総理大臣は記者会見で、野党が内閣不信任決議案を提出した場合には、衆議院解散の大義になると考えるかと問われ「いま重要な政策課題に結果を出すことに最優先で取り組んでいる。そうした取り組みを続けているところであり、いま解散・総選挙については考えていない。この考えは従来と変わっていない」と述べました。
18歳女性遺体遺棄事件 車に血痕なし 何かにくるまれ運ばれたか
東京都内に住む18歳の女性が山梨県内で遺体で見つかり、女性の交際相手が遺体を遺棄した疑いで逮捕された事件で、遺体を運ぶのに使われた車からは血痕などが見つかっていないことが捜査関係者への取材でわかりました。警視庁は遺体が何かにくるまれた状態で運ばれた可能性があるとみて、詳しいいきさつを調べています。
Source: NHK
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18歳女性 遺体遺棄事件 6月7日に自宅を出た当日に死亡か
東京都内に住む18歳の女性が山梨県内で遺体で見つかり、女性の交際相手が遺体を遺棄した疑いで逮捕された事件で、交際相手とともに逮捕された容疑者の供述などから、女性が自宅を出た当日に死亡した疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかりました。警視庁が詳しいいきさつを調べています。
Source: NHK
Dec 2, 2023 04:12
18歳女性遺体遺棄事件 運搬に使った車検証 交際相手も関与か
都内に住む18歳の女性が山梨県内の山林で遺体で見つかった事件で、警視庁は30日、遺体の運搬に使われた車の検証を行いました。逮捕された会社員は、別の事件で逮捕されている女性の交際相手の同級生だったこともわかり、警視庁は交際相手も遺体の遺棄に関わった疑いがあるとみて、いきさつを調べています。
Source: NHK
Nov 30, 2023 04:11