南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策の撤廃に尽力したノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ元大主教が26日、死去しました。90歳でした。
南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領はツツ氏の死亡を確認した声明で、遺族や友人らに弔意を示したほか、ツツ氏を「並ぶもののない愛国者」と形容しました。
ツツ氏は約60年にわたって、南アフリカ政府に対してアパルトヘイト政策の撤廃を求める主要人物のひとりでした。南アフリカで1990年代にアパルトヘイト政策が撤廃され、長期間にわたって刑務所に収容されていたネルソン・マンデラ氏が大統領に就任すると、ツツ氏は「真実和解委員会」の委員長に任命されました。