使用済みの状態で宇宙空間を漂うロケットブースター1基が、向こう数週間の間に月に衝突する可能性があることが28日までに分かりました。専門家らが明らかにしました。実際に衝突が起きれば、月の裏側にクレーターができる可能性もあるということです。
当該のロケットブースターは米宇宙開発企業スペースXが手掛けた「ファルコン9」で、2015年の米宇宙天気観測衛星「DSCOVR」の打ち上げに使用されました。その後は地球・月系の外側部分を漂い続けています。
米航空宇宙局(NASA)も27日に声明を発表し、ロケットブースターを追跡していることを明らかにしました。現在の軌道を分析すると、やはり3月4日に月の裏側に衝突する見通しだということです。