長野4人殺害容疑者は女性2人の行動を事前に把握し襲撃か - Easy News

長野ながの県けん中野なかの市しで4人にんが猟銃りょうじゅうや刃物はもので殺害さつがいされた事件じけんで、被害ひがい者しゃの女性じょせい2人にんは事件じけん当日とうじつ、通報つうほうされる直前ちょくぜんに一緒いっしょに散歩さんぽをしていたことがわかりました。

警察けいさつは、容疑ようぎ者しゃが2人にんの行動こうどうを把握はあくした上うえで計画けいかく的てきに襲おそった可能かのう性せいがあるとみて調しらべています。

25日にち、中野なかの市し江部えべで現場げんば近ちかくに住すむ村上むらかみ幸枝ゆきえさん（66）と竹内たけうち靖子やすこさん（70）が刃物はもので刺さされ、中野なかの警察けいさつ署しょの玉井たまい良樹よしき警部補けいぶほ（46）と池内いけうち卓夫たくお巡査じゅんさ部長ぶちょう（61）が猟銃りょうじゅうで撃うたれ、あわせて4人にんが死亡しぼうしました。

警察けいさつはこのうち池内いけうち巡査じゅんさ部長ぶちょうに対にたいする殺人さつじんの疑うたがいで26日にち、農業のうぎょうの青木あおき政憲まさのり容疑ようぎ者しゃ（31）を逮捕たいほし、ほかの3人にんに対にたいする殺人さつじんの疑うたがいでも捜査そうさを進すすめることにしています。

現場げんば近ちかくに住すむ人ひとによりますと、殺害さつがいされた村上むらかみさんと竹内たけうちさんはふだんから夕方ゆうがた、一緒いっしょに散歩さんぽをしていたということで、事件じけん当日とうじつ、通報つうほうされるおよそ20分ふん前まえにも2人にんの散歩さんぽする姿すがたが目撃もくげきされていました。

捜査そうさ関係かんけい者しゃによりますと、容疑ようぎ者しゃはこうした2人にんの散歩さんぽの状況じょうきょうを知しっていた可能かのう性せいがあるということで、警察けいさつは、容疑ようぎ者しゃが計画けいかく的てきに2人にんを襲おそった可能かのう性せいがあるとみて調しらべています。

通報つうほう約やく20分ふん前まえ亡なくなった2人にんが歩あるくのを目撃もくげき

事件じけん現場げんばから500メートルほど離はなれたところに住すむ50代だいの女性じょせいは、亡なくなった竹内たけうち靖子やすこさん（70）と村上むらかみ幸枝ゆきえさん（66）が2人にんで夕方ゆうがたに散歩さんぽする姿すがたをよく見みかけていました。

事件じけん当日とうじつも、通報つうほうがあったおよそ20分ふん前まえの午後ごご4時じすぎ、2人にんが家いえの前まえを現場げんばの方ほうに向むかって南みなみから北きたへ向むかって歩あるくのを見みていました。

そして、しばらくたったあとサイレンの音おとがしたということです。

午後ごご5時じごろ現場げんばの様子ようすをみていましたが、パトカーが周囲しゅういに拡声かくせい器きで「止とまってください」と呼よびかけていたということです。

午後ごご6時じごろに女性じょせいが撮影さつえいした動画どうがには、現場げんば付近ふきんに多おおくのパトカーや救急きゅうきゅう車しゃが集あつまっているのが写うつっています。

女性じょせいは「事件じけんが起おきた日ひも2人にんはいつもと変かわらず、仲なかよさそうに話はなしをしながら歩あるいていました。あいさつをすると返かえしてくれるような2人にんで、なぜ、事件じけんに巻き込まきこまれたのか驚おどろいています」と話はなしていました。

去年きょねん秋あきごろから一緒いっしょに談笑だんしょうして散歩さんぽする姿すがた

事件じけん現場げんばの近ちかくに住すむ男性だんせいによりますと、亡なくなった竹内たけうち靖子やすこさんと村上むらかみ幸枝ゆきえさんが、去年きょねんの秋あきごろから一緒いっしょに散歩さんぽしている姿すがたを見みかけるようになったということです。

男性だんせいは「散歩さんぽしていたのは、だいたい午後ごご3時じから4時じごろで、散歩さんぽ仲間なかまがほかにいるようなことはなくいつも2人にんで歩あるいていました。2人にんは散歩さんぽ中ちゅうによく談笑だんしょうしていました」と話はなしていました。

亡なくなった竹内たけうちさんの弟おとうと「家族かぞく思おもいの姉あね」

亡なくなった竹内たけうち靖子やすこさんの弟おとうとが取材しゅざいに応おうじ、「姉あねは元気げんきですごく明あかるく、友人ゆうじんと散歩さんぽするのをいつも楽たのしみにしていました。うちに遊あそびに来きていたとき、『友達ともだちと散歩さんぽするから』と言いって自宅じたくに早はやく帰かえることもありました。趣味しゅみで作つくったパンやお菓子おかし、押し花おしばなを実家じっかに持もってきてくれたり、高齢こうれいの親おやの面倒めんどうもよくみてくれたりしていて、とても家族かぞく思おもいの姉あねでした」と話はなしていました。

また、「事件じけんで姉あねが亡なくなったことは信しんじたくない気持きもちで、いまもとてもショックが大おおきいです。容疑ようぎ者しゃには一生いっしょうをかけて罪つみを償つぐなってほしいです」と話はなしていました。

竹内たけうちさんの知人ちじん「ショックで残念ざんねん」

また、竹内たけうち靖子やすこさんと40年来ねんらいの知人ちじんだという近所きんじょに住すむ女性じょせいは「1年ねん半はんほど前まえから竹内たけうちさんは、亡なくなった村上むらかみ幸枝ゆきえさんと2人にんで地域ちいきを散歩さんぽする様子ようすを見みかけるようになりました。なぜ散歩さんぽを始はじめたのか聞きいてみたら、竹内たけうちさんが『体からだにいいと思おもったから、私わたしから村上むらかみさんを誘さそって歩あるくようになったの』と話はなしていて、2人にんともとても楽たのしそうに笑顔えがおで散歩さんぽしているのが印象いんしょう的てきでした。散歩さんぽをしている2人にんの楽たのしそうな様子ようすからは、とても誰だれかの悪口わるぐちを話はなしているようには見みえませんでした」と話はなしていました。

また、「竹内たけうちさんはパン教室きょうしつや陶芸とうげい教室きょうしつ、押し花おしばな教室きょうしつに通かようなどとても明あかるく元気げんきな人ひとで、誰だれにでも気きさくに話はなしかけてくれました。私わたしとはお互おたがい猫ねこを飼かっていたこともあって、よく猫ねこの話題わだいで盛り上もりあがりました。このような形かたちで突然とつぜん、亡なくなったことはとてもショックで残念ざんねんです」と話はなしていました。

警察けいさつや目撃もくげき者しゃへの取材しゅざいからこれまでにわかっている事件じけんの経緯けいいです。

事件じけん発生はっせい 110番ばん通報つうほう「男おとこが女性じょせいを刺さした」

5月つき25日にち午後ごご4時じ26分ふんごろ、中野なかの市し江部えべで「男おとこが女性じょせいを刺さした」と110番ばん通報つうほうがありました。

女性じょせいを刃物はもので襲おそう

当時とうじ、近ちかくにいた男性だんせいが事件じけんを目撃もくげきしていました。

男性だんせいが畑はたけで仕事しごとをしていたところ、女性じょせいが「おじさん、助たすけて」と言いいながら走はしってきたといいます。この女性じょせいは被害ひがい者しゃの1人にん、村上むらかみ幸枝ゆきえさん（66）でした。

村上むらかみさんの後うしろからは迷彩めいさい服ふく姿すがたの青木あおき政憲まさのり容疑ようぎ者しゃ（31）が追おいかけてきました。手てには長ながさ数すう十じゅうセンチのナイフを持もち、村上むらかみさんに追おいつくと背中せなかを刺さし、あおむけに倒たおれたところを上うえから胸むねを刺さしたということです。