台風は1日にかけて北上し、その後、進路を東へ変えると予想され、
▽1日に先島諸島に最も接近し、
▽その後、2日にかけて暴風域を伴ったまま沖縄本島地方にかなり接近する見込みです。
台風が近づく沖縄地方では2日にかけて、鹿児島県の奄美地方では2日は暴風となる見込みです。
31日は
▽先島諸島で最大風速が23メートル、最大瞬間風速は35メートル、
1日は
産駒先島諸島と沖縄本島地方で最大風速が30メートル、最大瞬間風速は40メートルから45メートルと予想されています。
海上は波が高い状態が続き、先島諸島と沖縄本島地方では31日は大しけとなり、1日には9メートルの猛烈なしけとなる見込みです。
2日は鹿児島県奄美地方でも猛烈なしけになると予想されています。
さらに沖縄地方では雨も強まり激しい雨が降る見込みで、台風の進路によっては2日にかけて警報級の大雨となるおそれがあります。
台風の影響が長引くと見込まれ、気象庁は暴風や高波、それに大雨に警戒するよう呼びかけています。
最新の情報を確認するとともに、ハザードマップなどで自宅や勤め先の周りの災害のリスクを確認するなど、備えを進めるようにしてください。
与那国町に本社を置き石垣市の石垣港と久部良漁港を結ぶフェリーを週に2往復運航する福山海運によりますと、30日、石垣港を出港する予定だった便が高波の影響で欠航しました。 さらに2日、石垣港を出港する便の欠航も決まっています。 この影響で与那国町では生鮮食品を中心に品不足になっていて、島の商店の中には卵の購入制限を行っているところもあります。 この店では生鮮食品以外の日持ちする食材などを事前に多めに仕入れたり、島で生産している野菜の仕入れを増やしたりする対策をとったということです。 従業員の女性は「船が来ない状況ですので、葉物野菜は、もう売り切れています。欠品が出始めているので早く台風が去ってほしいです」と話していました。 また、観光業にも影響が出ています。 与那国町観光協会の入米蔵享局長代理によりますと、参加者が10人ほどの団体ツアーを中心に今月下旬に入ってキャンセルが相次いでいるということです。 入米蔵局長代理は「台風の進路の状況を見ながら前もってキャンセルしているのかなという感じです。風も強くなってきているので平常時に比べると減っています」と話していました。
この影響でふだんは混み合っているロビーも利用客は少なく閑散としていました。 また、ものが飛んできてもガラスが割れないように一階の窓や出入り口のドアの前にネットがかけられていました。 大阪から観光で宮古島を訪れた60代と70代の夫婦は「宮古島に初めて来ました。海を回りたかったですが厳しいと思うので動ける範囲で観光したいと思います」と話していました。 観光で訪れた20代の東京の女性は「本当は午後7時の便で帰る予定でしたが早めました。もっと長くいたかったです」と話していました。 沖縄本島に帰る50代の会社員は「もう少し遅い便で帰る予定でしたが欠航が決まったので急いで便を早めました。沖縄本島に帰ったあとも時間差で台風が来ると思うので対策をとろうと思います」と話していました。
【台風から離れていても 西日本~東日本 大雨のおそれ】
沖縄 与那国島では生活に影響
宮古空港 31日午後発着の便で欠航相次ぐ