事態じたいが悪化あっかする前まえから近所きんじょの人ひとに声こえをかけたり、離はなれて暮くらす家族かぞくに電話でんわをかけたりすることで、早はやめの避難ひなんにつながります。

2018年ねんの西日本にしにほん豪雨ごううなど過去かこの災害さいがいでは、家族かぞくや地域ちいきの人ひとが声こえをかけたり、電話でんわをかけたりして、安全あんぜんに避難ひなんできたケースがあります。

例たとえば、道路どうろが冠水かんすいしている場合ばあいは足元あしもとが確認かくにんできず危険きけんです。転倒てんとうして思おもわぬけがをしたり、側溝そっこうなどにはまって流ながされたりする危険きけん性せいもあります。

冠水かんすいした道路どうろを通とおることは避さけ、どうしても通とおらなければならない場合ばあいは2人にん以上いじょうで行動こうどうし、傘かさや長ながい棒ぼうなどで足元あしもとを確認かくにんするようにしましょう。

さらに水みずの深ふかさが増ますとドアが開あけにくくなって、50センチを超こえると車体しゃたいごと流ながされる場合ばあいがあります。

線路せんろや道路どうろなどの下したを通とおるアンダーパスは特とくに注意ちゅういが必要ひつようです。それほど深ふかく浸水しんすいしていないように見みえても気付きづかずに入り込はいりこむと車くるまが止とまってしまい、車外しゃがいへ逃にげることもできず閉じ込とじこめられるおそれがあります。

乗のっていた人ひとが亡なくなるケースもたびたび発生はっせいしています。

▽建物たてものの2階かい以上いじょうや、

▽崖がけや斜面しゃめんの反対はんたい側がわの部屋へやに移動いどうすることで、

安全あんぜんを確保かくほできることもあります。

ただこれはあくまでも最後さいごの手段しゅだんで、土石流どせきりゅうや氾濫はんらんした川かわの水みずで家いえごと流ながされて犠牲ぎせいになった人ひともいます。斜面しゃめんや川かわの近ちかくにいる場合ばあいには早はやめの避難ひなんを検討けんとうし、安全あんぜんを確保かくほするようにしてください。

自分じぶんのいる地域ちいきに「雷かみなり注意ちゅうい報ほう」が発表はっぴょうされていないか確認かくにんしましょう。そして急きゅうに周囲しゅういが暗くらくなる、冷つめたい風かぜが吹ふく、雷かみなりの音おとが聞きこえる、ひょうが降ふってくるなど積乱雲せきらんうんが近ちかづく兆きざしがある場合ばあいは特とくに注意ちゅういが必要ひつようです。

屋外おくがいにいる場合ばあいは鉄筋コンクリートてっきんこんくり-となどの頑丈がんじょうな建物たてものや車くるまなどの乗り物のりものの中なかに移動いどうして安全あんぜんを確保かくほしてください。

例たとえば周まわりが暗くらい状態じょうたいでは冠水かんすいした道路どうろやマンホール、増水ぞうすいした川かわの状況じょうきょうを把握はあくするのが難むずかしくなります。こうした状況じょうきょうでは避難ひなんするとかえって危険きけんな場合ばあいがあります。

自治体じちたいからの避難ひなんの情報じょうほうなどをもとに、状況じょうきょうが悪化あっかする前まえに早はやめに避難ひなん所しょに移動いどうすることも検討けんとうしてください。

またすぐに避難ひなんできるよう、あらかじめ必要ひつような荷物にもつを非常ひじょう持ち出もちだし袋ぶくろに入いれるなど準備じゅんびしておきましょう。

さらに移動いどう中ちゅうに手てがふさがらないようヘッドライトがあると安心あんしんして避難ひなんできます。