カメなどの爬虫類や両生類53種の鳴き声を特定したという研究結果が、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表されました。多くはそれまで鳴かないと思われていた種でした。
鳴き声はカメ50種のほか、ムカシトカゲ(ニュージーランドに生息する爬虫類)、アシナシイモリ(足を持たない両生類)、南米のハイギョで確認されました。
論文をまとめたスイス・チューリヒ大学の研究者は、ブラジルのアマゾン熱帯雨林のプロジェクトについて読んだことが、この研究を始めるきっかけになったと説明しています。この調査では2014年、アマゾン川に生息するオオヨコクビガメが、鳴き声で子どもを呼ぶなど互いにコミュニケーションを取っていることが判明しました。
研究者は、母ガメが子ガメに呼びかける声を聞いて、ほかのカメの声にも強い関心を持ち、「音を出すカメはもっといるかもしれない」と思ったということです。