中国で10月に生産されたICチップの数が前年同期比で26.7%減少し、過去最大のマイナスとなりました。
中国国家統計局が15日に発表した統計によりますと、中国で10月に生産されたICチップは225億個で去年の同じ時期から26.7%減少しました。
これは統計がある1997年以降で最大の下げ幅です。
香港のサウスチャイナモーニングポストは業界関係者の話として「個人消費が低迷し、スマートフォンや家電の注文が減っている」との認識を伝えています。
また、アメリカは10月に高性能チップやその製造装置の中国への輸出を禁じる規制を発表していて、AIの研究開発を行う企業などへの影響が広がるとみられます。
この規制を念頭に、習近平国家主席は14日に行われたバイデン大統領との首脳会談で「貿易や科学技術を政治問題に変え武器とすることに反対だ」とけん制しています。