「
ゼロコロナ」
政策に対する大規模な
抗議活動が
起きた
中国では、
政府が
各地で
警察官を
動員する
など警戒を
強化していて、
これまでのところ
街頭などでの
抗議活動は
抑え込んだ
形です。
中国では週末、各地で厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策に対して、大規模な抗議活動が行われ、集まった人たちが「自由がほしい」などと訴えたほか、上海で共産党や習近平国家主席を批判する映像も伝えられました。
こうした事態を受け、北京や上海など各地で政府が警察官を動員し、警戒にあたっています。
上海では、警察官が通行人を呼び止め、スマートフォンの中身を確認しているという情報もあり、当局は神経をとがらせていて、これまでのところ街頭などでの大規模な抗議活動は抑え込んだ形です。
一方、南部 広東省広州では1か月以上、厳しい行動制限が続く地区で、制限に反発する住民と警察の小競り合いが今も相次ぎ、警察官が通りかかった人に現場から離れるよう求めるなど今も緊張が続いています。
中国政府によりますと、28日に確認された新型コロナウイルスの感染者は合わせておよそ3万7000人となり、過去最高となった前日より減りましたが、高止まりしています。
上海では今月25日から営業を再開したばかりのディズニーランドが、新型コロナの感染対策を理由に29日から再び閉園すると発表するなど経済面での混乱も続いています。
中国政府は「ゼロコロナ」政策を堅持する姿勢を強調していて、難しい対応が続きます。