欧州航空機大手エアバスはこのほど、水素を動力とする燃料電池エンジンを開発中だと発表しました。史上最大の旅客機に搭載して試験を行う計画です。
エアバスは先月30日のイベントで、A380「スーパージャンボ」の改造機の主翼と尾翼の間にこのエンジンを搭載すると明らかにしました。二酸化炭素(CO2)を出さないゼロエミッション機を2035年までに導入する「エアバスZEROe」イニシアチブの一環として、26年に試験飛行を実施する見通しです。
エアバスは以前、液体水素燃料と燃焼エンジンを使用する航空機の概念設計を公開していましたが、ゼロエミッション航空機担当副社長のグレン・ルウェリン氏は、より小型の民間機であれば燃料電池のみで十分な動力を得られる可能性があると示唆します。