ロシアのノバク副首相は4日、ロシア国営メディアの取材に答え、ロシア産原油に対して上限価格を設定した国には石油を輸出しないと述べました。減産も辞さないとしています。
ロシア国営RIAノーボスチ通信によれば、ノバク氏は「我々の立ち位置が変わっていないことを強調したい」とし、ロシアのプーチン大統領やロシア政府が繰り返し言及しているように、上限価格の設定といった手段は非市場的であり、非効率的であり、市場への重大な介入だなどと語りました。
ノバク氏は、何らかの形で減産をしなくてはならなくなったとしても、市場に基づいてロシアと協業する国々に対して石油と石油製品を売ると述べました。
ノバク氏は、ロシア政府が上限価格の設定を禁止する手段について検討していると明らかにしました。
主要7カ国(G7)やオーストラリアは2日、ロシア産原油に対して1バレル=60ドルの上限価格を設けることで合意していました。