所持品の位置情報を追跡できる米アップルの「AirTag」をストーカー行為に利用されたとして、米国の女性2人が損害賠償を求めてアップルを提訴しました。パートナーに居所を追跡され、身の危険にさらされる恐れがあると訴えています。
原告は米テキサス州とニューヨーク州の女性で、集団代表訴訟とすることを求め、5日にサンフランシスコの連邦裁判所に訴えを起こしました。
AirTagは小型の追跡装置で、紛失物を探し出す目的での利用を想定しています。原告の女性のうち1人は、交際相手だった男性が自分の車のタイヤにAirTagを取り付けたと訴えています。
もう1人の女性は、元夫から嫌がらせを受け、子どものバックパックにAirTagを取り付けられたと主張。
この訴訟についてアップルにコメントを求めましたが、返答はなかったそうです。
今年6月にはインディアナ州の女が、交際相手だった男性をAirTagを使って追跡し、殺害したと報じられていました。