航空会社の
業界団体は、
政府の
方針にもとづいて
新型コロナ
対策のガイドラインを
改定し、
乗客や
従業員のマスクの
着用を「
個人の
判断に
委ねることを
基本とする」よう
見直しました。
13日の成田空港では、航空会社がチェックインカウンター付近などに掲示してきたマスクの着用を呼びかけるポスターがなくなりました。
利用者のほとんどがマスクを着用していましたが、一部、着用しない利用客も見られました。
友人と旅行先のアメリカに向かうという日本の男性はマスクをつけず、「いつまでも着用を続けるのはきりがないと思います。最初はつけていましたが、空港に着いたらマスクをしていない人も結構いたので、先ほど外しました」と話していました。
一方、観光で日本を訪れたフランス人の男性は、「フランスではマスクをしない人がほとんどですが、日本ではまだ着用した方が好ましいと思っている人がほとんどだと思うので、マスクをするようにしています」と話していました。
航空会社や空港会社は今後、空港のカウンターなどに設置してきた飛まつ防止用のパーティションや、1席空けて座るよう求めていた空港内のベンチの掲示を順次、撤去していくことにしています。
子ども園 職員には着用求め慎重に対応
小さな
子どもを
預かる
愛媛県内の
子ども
園では
当面、
職員に対して
着用を
求めるなど、
慎重に
対応することにしています。
このうち、四国中央市の認定こども園「アンジェリーナ」には、0歳から6歳までの子ども83人が通っています。マスクの着用が個人の判断に委ねられることになった13日も、職員たちは運動の時間を除いてマスク姿で子どもたちと過ごしていました。
園では13日から送迎の保護者に対しては着用を求めませんが、3歳以上の幼児や保育士などの職員については、3月24日に予定されている卒園式までは着用を続けることにしています。
園によりますと、マスク生活が定着して以降、子どもと接するときにも保育士の表情が伝わりづらくなり、発育に影響を感じているということです。ただ、園ではコロナ禍で園の行事の中止が相次ぐ中、全員で卒園式に参加できるよう着用の継続を決めたということです。
認定こども園「アンジェリーナ」の宮本潤子園長は「本音ではすぐにでもマスクを外させてあげたいですが、全員で卒園式に参加できるよう着用を続けることにしました」と話していました。
厚労省 多くの職員がマスクを外して業務
厚生労働省では、
体調がすぐれないときは
出勤しないこと
などを
前提に、
職員への
呼びかけが
取りやめられました。
厚労省ではこれまで省内では不織布マスクの着用を推奨していました。しかし、13日からは職員の主体的な選択を尊重するとして呼びかけがとりやめられ、およそ50人が勤務する人事課の執務室ではさっそくマスクを外して業務にあたる職員の姿が多く見られました。
ただ、ウイルス自体がなくなったわけではないことから、体調がすぐれないときは出勤しないことなどを徹底するほか、通勤時に混雑した電車やバスを利用する際にはマスクを着用するよう求めています。
松野官房長官「丁寧に周知を行っていく」
松野官房長官は、
午前の
記者会見で「
マスクの
取り扱い見直しの
趣旨や、マスクの
着用を
お願いする
場合については、
国民に
不安や
混乱が
生じないよう
丁寧に
周知を
行っていく。リーフレットやウェブサイト、SNS
を通じて広報を
行っているが、
テレビCM
なども
活用し、
自治体や
事業者とも
連携しつつ
周知に
努めていきたい」と
述べました。
デパート “着用は客の判断に委ねる”
東京都内のデパートでは、
マスクをしていない
客にも
着用を
求めず
入店できるよう
対応を
見直した
上で、
営業をしています。
東武百貨店池袋店は、13日の営業開始を前に店の入り口に掲げている看板の内容を変更しました。来店客にマスクの着用をお願いするこれまでの文言をなくし、マスクの着用は客の判断に委ねることにしました。
ただ、店の入り口の消毒液などはそのまま残し、▼入店前の手や指の消毒や▼体調が悪い場合には入店を控えるといった基本的な感染対策は、引き続き客にお願いしています。
13日午前中は、客のほとんどがマスクを着けていましたが、中にはマスクをせずに訪れる客もいて、店では混乱が起きないように問い合わせがあれば丁寧に対応を説明することにしています。
一方、従業員に対しては、マスクの着用を要請していて、従業員全員がマスクをつけ、接客や販売などにあたっていました。
小売業界では、ほかの主なデパートやスーパーなどでも従業員について、マスクの着用を続けるところが多くなっています。
JR各社 乗客への呼びかけは取りやめ
JR
各社はこれまで
列車内や
駅の
構内でマスク
着用を
呼びかけるアナウンスをしてきましたが、
駅員などの
着用は
当面、
継続する
一方、13
日から
乗客への
呼びかけは
取りやめています。
JR東京駅の新幹線のホームでは、マスクを外している乗客の姿も一部で見られましたが、引き続き着用する乗客が多く見られました。
観光で大阪に向かう20代の男性は「1度コロナに感染したこともあって怖いので、しばらくはマスクを着けようと思っています」と話していたほか、0歳の娘と祖母のもとに向かう20代の母親は「子どももまだ幼いので万が一、感染させてしまったら大変なので、予防のためにも着用しようと思います」と話していました。
一方、仕事を終えて神戸に戻る40代の女性は「マスクを着用すると呼吸が苦しく、表情が分かった方が仕事などでのコミュニケーションにも良いと思うので、外す判断をしました」と話していました。
都内の駅 多くの利用客がマスク着用
13
日午前、
東京都内の
駅では
利用客の
多くがマスクを
着用している
姿が
見られるところもありました。
このうち京王線の府中駅では、午前9時前の比較的混み合う通勤時間帯の上りの列車で多くの利用客がマスクを着用していました。ホームではマスクを外している人もいましたが、列車に乗るとマスクを着用する人の姿が目立ちました。
鉄道業界では、マスクの着用などの対応は各事業者に任される形となり、京王電鉄では13日からマスクの着用や、会話を控えめにするよう呼びかける対応を行わないことにしています。
一方、時差通勤の呼びかけなどの感染対策は続けることにしています。
列車を利用した40代の公務員は「朝の列車など人が密集している場所ではマスクの着用を続けると思います。1つの車両に数人しか乗ってなく、間隔があいている時は外してもいいかなと思っています」と話していました。
東京都 小池知事「臨機応変にマスク着ける」
東京都の
小池知事は、ふだんからマスクを
携帯して
場面に
応じて
臨機応変に
対応できるよう
呼びかけました。
13日午前10時ごろ、小池知事は、マスクを着用せずに都庁に入りました。そして、記者団に対し「ポケットにマスクを入れて、臨機応変に着ける。例えば、高齢者が非常に多い場所や密になっている場などはそれぞれで判断してもらいたい。また、花粉症も結構激しい季節なのでそれぞれの理由で着けるということに尽きると思う」と述べました。
岸田首相 “場面に応じた着脱の考え方を説明していく”
岸田総理大臣は
マスクを
着用せずに
総理大臣官邸に
入り、
国民が
戸惑わないよう、
場面に
応じた
着脱の
考え方を
具体的に
説明していく
考えを
示しました。
岸田総理大臣は13日午前8時すぎ、マスクを着用せずに総理大臣官邸に入り、記者団に対し「マスクの着脱は個人の判断に委ねることとなるが、個人の着脱を強制するものではない。私自身、マスクを外す場面が増えると考えている」と述べました。
その上で「換気が難しい場面や、高齢者施設を訪れる際など重症化リスクの高い方々と接するような場面では着用をお願いするという考え方を政府としても説明しているが、より具体的な説明を多くの国民の皆さんが戸惑わないような形でしっかり発信していくことは重要だ」と述べました。
羽田空港 “マスク着用”ポスター取り外し
航空会社の
業界団体は、
政府の
方針にもとづいて
新型コロナ
対策のガイドラインを
改定し、
乗客をはじめ
客室乗務員など従業員もマスクの
着用を「
個人の
判断に
委ねることを
基本とする」よう
見直しました。
これを受けて12日夜、羽田空港ではこれまで出発ロビーや搭乗口付近などに掲示されてきたマスクの着用を呼びかけるポスターが取り外されました。
全日空ではこれまで空港内のおよそ30か所にポスターを掲示するなどしてマスクの着用を呼びかけてきましたが、今後は空港内、機内ともに個人の判断に委ねるということです。
また、空港のカウンターなどに設置してきた飛まつ防止用のパーティションも順次、撤去していくということです。
全日空CX戦略部の久沢弘太郎部長は「急に全員がマスクを外すということではなく、これから個々の判断で徐々に変わっていくものだと思っているが、重要なのはお客様や従業員の判断を尊重して認め合うことであり、航空会社としてトラブルがないように対応していきたい」と話していました。
業種別ガイドライン見直し 多くが“事業者の判断に委ねる”
国はマスクの
着用が
個人の
判断に
委ねられる13
日を
前に、
各業界団体に対して195
ある業種別ガイドラインを
見直し、
現場や
利用者へ
周知するよう
呼びかけています。
内閣府によりますと、今月10日の時点で187のガイドラインで見直しが完了したということです。
このうち、「業界団体として事業者の判断に委ねる」とした対応が最も多く、ホテルやプロ野球、遊園地など153のガイドラインとなっています。
一方、業界として事業者に一律の取り扱いを定めているものもあり、「従業員のマスク着用を求める」が郵便やエステなど18、「従業員と利用者のマスク着用を求める」がプロゴルフやプロバスケットボールなど16のガイドラインとなっています。
このほか、8つのガイドラインが「業界内で取り扱いを検討中」などとなっていて、内閣府はマスクの着用について必要に応じて事業者のホームページを確認したり、イベントの主催者に問い合わせてほしいとしています。
マスク着用が効果的な場面は
マスクの
着用が
効果的な
場面について
厚生労働省は、
医療機関を
受診する
時や、
重症化リスクの
高い人が
多い医療機関や
高齢者施設などを
訪問する
時、
人が
密集している
通勤ラッシュ
時など
混雑した
電車や
バスに
乗車する
時の3つの
場面だとしたうえで、リーフレットなどで
国民に対して周知しています。
このほか、高齢者やがんなどの基礎疾患、そして妊娠している女性など重症化リスクの高い人が流行期に混雑した場所に行く時にもマスクの着用は効果的だとしています。
一方、症状がある人や感染者本人、同居する家族に感染者がいる人は周囲に感染を広げないため外出を控え、通院などでやむをえず外出する場合は人混みを避けマスクを着用するよう求めています。
そして、重症化リスクの高い人が多くいる医療機関や高齢者施設などの職員については、勤務中のマスクの着用を推奨するとしています。
厚生労働省は「マスクを着用した方がいい場面を示しているので、参考にしてもらいながら、場面に応じて個人で判断してほしい」としています。
ジェーン・スーさんが「おつかれさま」に込める思い
いま、幅広い年齢層の女性から圧倒的な共感を集めるジェーン・スーさん。書店では特設のコーナーが作られ、インターネットを通して配信される音声の番組・ポッドキャストでは、リスナー総数が18万人を超えるという人気を誇ります。そんなスーさんが、ポッドキャスト番組で毎週リスナーにかけることばが「おつかれさま」。そのひとことにどんな思いを込めているのでしょうか。(聞き手・取材 杉浦友紀アナウンサー)
Source: NHK
May 27, 2023 08:05
アルコール消毒液 使用期限が切れたらどうする?
最近使う頻度が減ってきたアルコール消毒液。実はその多くに3年の使用期限があります。つまり、新型コロナの感染拡大が始まった2020年に買ったものは、そろそろ期限が切れてしまうのです。「アルコール消毒液どうしますか?」街で取材してみると「邪魔なので流しに捨てようと思う」という声も。使わなくなったアルコール消毒液、どうすればいいか調べてみました。(松江放送局 記者 三井蕉子)
Source: NHK
May 26, 2023 11:05
記録廃棄問題 最高裁が経緯などの報告書公表「深く反省」
26年前に起きた神戸児童連続殺傷事件など、社会的に注目された少年事件や民事裁判の記録が各地の裁判所で廃棄されていた問題で、最高裁判所は25日、廃棄の経緯や保存のあり方についてまとめた報告書を公表しました。「後世に引き継ぐ記録を多数失わせてしまったことを深く反省している」と謝罪し、今後は、国民の財産であることを組織的に共有していくとしています。
Source: NHK
May 25, 2023 11:05
「返金求めても返ってこない」大学生に広がるマルチ商法被害
大学生など若者を中心に暗号資産の投資を持ち掛け、契約に必要な書面を交付していなかったとして、マルチ商法グループのメンバーら9人が逮捕されました。警察は2500人余りからおよそ7億円を集めていたとみています。取材を進めると、友人を次々に巻き込んでいく勧誘の実態が分かりました。(大阪放送局 記者 山本健太 鞆田優希穂)
Source: NHK
May 24, 2023 11:05
最も多く聞かれ、歌われた曲 2位は「夜に駆ける」1位は?
国内の多くの楽曲の著作権を管理しているJASRAC=日本音楽著作権協会は、毎年、インターネット上の音楽配信やカラオケ、放送などで著作権料の分配額が多かった作品の作詞家や作曲家などに対し、「JASRAC賞」を贈っています。
Source: NHK
May 24, 2023 11:05
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