小説家の大江健三郎さんが今月3日、亡くなりました。88歳でした。
大江さんは1935年に生まれて、東京大学の学生のときに書いた小説「奇妙な仕事」が注目されました。1958年には「飼育」で芥川賞をもらいました。そのあとも多くの賞をもらって、新しい時代の日本文学のリーダーになりました。

1994年には、ノーベル賞の文学賞をもらいました。日本人では、川端康成に続いて2人目です。
核兵器や平和の問題についても、文学で表現しました。広島でインタビューした被爆者や医者のことを書いた「ヒロシマ・ノート」は、多くの人が読みました。
2004年には憲法を変えることに反対する「九条の会」を仲間と一緒につくりました。東日本大震災のあとには、原子力発電所に反対する活動もしました。