ウクライナ軍は20日、ウクライナ南部クリミアにある軍港都市セバストポリ近郊で、ロシア海軍の黒海艦隊の司令部に対するミサイル攻撃が成功したとSNSで発表しました。
詳しいことは明らかにしていませんが、この発表に先立って現地でロシア側のトップを務めるラズボジャエフ氏はSNSで「敵のミサイル攻撃を阻止した」と主張しています。
ウクライナ軍はこのところクリミア半島や沖合でロシア軍への攻撃を繰り返し、揚陸艦や潜水艦など複数の艦艇に損傷を与えたとしたほか、ゼレンスキー大統領もクリミア半島の西部にある防空システムを破壊したと今月14日に発表するなど、攻撃を活発化させています。
一方、ウクライナ東部ではハルキウ州の知事が20日、クピヤンシクで人々の避難支援にあたっていたボランティアなど8人がロシア軍のミサイル攻撃で死亡したとSNSで明らかにしました。
ウクライナの反転攻勢について、アメリカ軍の制服組トップのミリー統合参謀本部議長は19日、記者会見で「着実に前進している」と評価しながらも「占領地域に展開している20万、30万のロシア兵を追い出すのは困難だ」とも述べ、ウクライナにとって今後も厳しい戦いが続くという認識を示しました。