探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った石などに、多量のナトリウムが含まれていたことが、海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの研究で分かりました。ナトリウムは塩の主な成分で、人体にも欠かせないミネラルの一種です。ほかの成分も地球の海水とよく似ていると言われ、地球の海や生命が始まった仕組みの解明につながるかもしれません。
はやぶさ2は2014年に打ち上げられ、20年12月、リュウグウの石や砂など計5.4グラムが入ったカプセルを地球に持ち帰りました。これまでに、水や有機物のほか、生命の材料となるアミノ酸などが見つかっています。今回の研究の成果は、イギリスの科学雑誌に発表されました。