秋場所の三段目は13日目の22日、北はり磨が去年、高校横綱に輝いた19歳の豪ノ湖と6戦全勝どうしで対戦し、「押し倒し」で勝ちました。
この取組の前に6戦全勝だった千代獅子が敗れたため、7戦全勝の北はり磨が優勝しました。
37歳での三段目の優勝は平成25年秋場所で35歳で優勝した天一を抜いて史上最年長です。
北はり磨は兵庫県たつの市出身。
平成28年名古屋場所では昭和以降では史上9位に並んで遅い昇進となる所要85場所で新入幕を果たしましたが、1場所で十両に陥落し、その後は長く幕下での土俵が続きました。
今場所は15年ぶりに三段目で臨み、身長1メートル81センチ、体重130キロと力士としては細身ながら突き押し相撲で白星を重ねました。
北はり磨は「今場所は7番ともしっかり当たることを考えて取り、自信を持って踏み込みました。年齢は気にしていないし、まだまだできると思ってます」と話しました。
15年ぶりの三段目の土俵については「番付を見たときには『落ちたな』と思いましたが、土俵に上がったら気にならなくなりました」と振り返りました。
来場所は幕下に復帰することが確実で「相撲が好きじゃないとやめているし、情熱は湧き上がっています。ここからですね」と笑顔を見せました。
※「はり」は「石へんに番」