千葉県柏市の
国立がん
研究センター東病院に
勤務していた
医師が、
東京の
メーカーの
医療機器を
手術で
使う見返りに
現金を
受け取ったとして
逮捕された
事件で、
医師が
ほかにも
百数十万円をこのメーカーから
受け取っていたことが
捜査関係者への
取材で
分かりました。
千葉県柏市の国立がん研究センター東病院で「医長」を務めていた橋本裕輔容疑者(47)はおととし、東京 千代田区のメーカー「ゼオンメディカル」の医療機器を手術で使う見返りに現金およそ170万円を受け取ったとして収賄の疑いで、メーカーの元社長、柳田昇容疑者(67)は、贈賄の疑いでそれぞれ逮捕されました。
これまでの調べによりますと、橋本医師はカテーテル治療で使う「ステント」という機器の操作性などをメーカー側にフィードバックする調査報告の名目で、1本使うごとに1万円を受け取る契約を結んでいたとみられ、2020年度1年分としておよそ170万円が個人口座に振り込まれました。
その後の調べで、医師らは前年にも同じ内容の契約を結び、2019年度分として百数十万円を受け取っていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
病院内では、橋本医師が医療機器を選定する権限を持つ「医長」になった2019年度に「ゼオンメディカル」社製の「ステント」が採用されていて、警視庁はメーカー側から契約を持ちかけた疑いがあるとみて詳しいいきさつを調べています。