上川外務大臣は、
訪問先のニューヨークで、
核実験を
全面的に
禁じるCTBT=
包括的核実験禁止条約の
発効を
目指す各国の
外相会合に
出席し、
北朝鮮による
核実験の
可能性もある
中、
発効は
国際社会の
喫緊の
課題だと
訴えました。
核実験を全面的に禁じるCTBTは、日本を含む178の国が批准していますが、アメリカや中国、イランなどが批准せず、発効していません。
ニューヨークの国連本部では、早期発効を目指す各国の外相会合が開かれ、上川外務大臣が出席しました。
この中で上川大臣は、ことしのG7広島サミットで発表した首脳声明「広島ビジョン」で、CTBTの重要性を強調したことを紹介した上で「北朝鮮によるさらなる核実験の可能性も依然として高く、CTBTの発効は国際社会にとって喫緊の優先課題だ」と訴えました。
そして会合では、批准していない国への呼びかけや、北朝鮮の完全な非核化の重要性などを盛り込んだ宣言を採択しました。
上川大臣はこのあとアメリカのブリンケン国務長官、韓国のパク・チン外相と立ち話を行い、北朝鮮への対応を含めて日米韓3か国で緊密に連携していくことを確認したほか、日本、アメリカ、フィリピンの3か国の外相会合にも出席し、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化が重要だという認識で一致しました。