調査ちょうさは厚生こうせい労働ろうどう省しょうの研究けんきゅう班はんが東京とうきょう・品川しながわ区く、大阪おおさか府ふ八尾やお市し、それに札幌さっぽろ市しの5歳さいから79歳さいの住民じゅうみんおよそ19万まん5000人にんを対象たいしょうに行おこない、およそ3割わりにあたる5万まん3000人にん余あまりから回答かいとうを得えました。

この中なかで、去年きょねん9月つきまでに新型しんがたコロナに感染かんせんし、せきやけん怠けんたい感かんなどが2か月かげつ以上いじょう続つづくいわゆる「後遺症こういしょう」とみられる症状しょうじょうがあると答こたえた人ひとの割合わりあいは、成人せいじんでは、

▽札幌さっぽろ市しで23.4％、

▽大阪おおさか府ふ八尾やお市しで15.0％、

▽東京とうきょう・品川しながわ区くで11.7％ととなりました。

一方いっぽう、5歳さいから17歳さいの小児しょうにを調査ちょうさした札幌さっぽろ市しと八尾やお市しではいずれも6.3％と、成人せいじんより低ひくい割合わりあいとなりました。

また感染かんせん前まえにワクチンを接種せっしゅした人ひとは接種せっしゅしていない人ひとに比くらべて、成人せいじんと小児しょうにのいずれも症状しょうじょうが続つづいた人ひとの割合わりあいがおよそ25％から55％低ひくかったということです。

研究けんきゅうに参加さんかした国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターの磯いそ博康ひろやす 医師いしは、「感染かんせんした人ひとの多おおくが長引ながびく症状しょうじょうに苦くるしんでいることが大だい規模きぼ調査ちょうさで裏付うらづけられた。症状しょうじょうが長ながく続つづくことで生活せいかつに影響えいきょうが出でている人ひともいるとみられる。継続けいぞく的てきな治療ちりょうに加くわえ、時間じかんの経過けいかとともに症状しょうじょうがどう変化へんかするのか、さらに研究けんきゅうを進すすめる」と話はなしていました。