ことし6月に60歳を迎えた元横綱 北勝海の八角理事長は押し相撲を持ち味に番付を上げ、昭和62年の夏場所のあと、第61代横綱に昇進し、通算では8回の優勝を果たしました。
2日、東京 両国の国技館で還暦土俵入りに臨み花道を進むと「北勝海」と現役時代のしこ名で呼ぶ声があがったり、盛んに拍手が送られたりしました。
そして、太刀持ちに元関脇 隠岐の海の君ヶ濱親方、露払いには先場所優勝争いに加わった北勝富士を従えて赤い綱を締めて土俵に上がると、現役時代と同じく「雲竜型」の土俵入りを力強く披露しました。
現役の理事長として還暦土俵入りに臨むのは平成25年の北の湖理事長以来、10年ぶりです。
八角理事長は「楽しもうと思っていたが、あっという間だった。花道で『北勝海』と言われたのはジーンときた。弟子を従えて、綱も締めてもらって、親方冥利(みょうり)に尽きる」と感慨深げに土俵入りを振り返りました。
還暦土俵入りにファンは
元横綱 北勝海の八角理事長の還暦土俵入りについて80代の男性は「とてもよかったです。60歳であれだけ足が上がるのはたいしたものだと思いました」と話していました。
また、60代の女性は「締まった体で還暦という年には見えませんでした。土俵入りはりんとしていて、昔をほうふつとさせる姿で立派だったと思います」と話していました。
そして、10代の女性は「貫禄がすごくありました。見ることができて光栄でした」と話していました。