国くにの委託いたくを受うけてガソリン価格かかくの調査ちょうさをしている石油せきゆ情報じょうほうセンターによりますと、レギュラーガソリンの小売こうり価格かかくは4日にち時点じてんの全国ぜんこく平均へいきんで、1リットルあたり先週せんしゅうから0.9円えん値上ねあがりし、186.5円えんでした。

これは16週しゅう連続れんぞくの値上ねあがりで、現在げんざいの方法ほうほうで調査ちょうさを行おこなっている1990年ねん以降いこうでは先週せんしゅうに続つづいて2週しゅう連続れんぞくで最さい高値たかねを更新こうしんしました。

国くにからの補助ほじょ金きんがことし1月つき以降いこう、段階だんかい的てきに縮小しゅくしょうされていることに加くわえ、サウジアラビアの自主じしゅ的てきな減産げんさんの影響えいきょうで原油げんゆ価格かかくが上昇じょうしょう傾向けいこうにあること、さらに円えん安やすに伴ともなって輸入ゆにゅう価格かかくが上昇じょうしょうしていることなどが主おもな要因よういんです。

ただ、政府せいふが、石油せきゆ元売もとうり各社かくしゃに支給しきゅうしている補助ほじょ金きんを7日にちから1リットルあたり7.7円えん増ふやし今後こんごも拡充かくじゅうすることから、ガソリンの小売こうり価格かかくは徐々じょじょに値下ねさがりし、10月つき中ちゅうには175円えん程度ていどの水準すいじゅんに抑おさえられる見通みとおしです。

石油せきゆ情報じょうほうセンターは「5日にちにサウジアラビアが自主じしゅ的てきな減産げんさんを延長えんちょうすると発表はっぴょうした影響えいきょうで、原油げんゆ価格かかくの高騰こうとうは続つづく見通みとおしだが、政府せいふの補助ほじょ金きんの効果こうかで、ガソリンの小売こうり価格かかくは来週らいしゅうから値下ねさがりが予想よそうされる」と話はなしています。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん「原油げんゆ市場しじょうの安定あんてい化か働はたらきかけていく」

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは6日にち午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「日本にっぽん経済けいざいに及およぼす影響えいきょうについて緊張きんちょう感かんを持もって注視ちゅうしするとともに、IEA＝国際こくさいエネルギー機関きかんや主要しゅよう消費しょうひ国こくとの連携れんけいを強化きょうかし、産油さんゆ国こくに世界せかいの原油げんゆ市場しじょうの安定あんてい化かを働はたらきかけていく」と述のべました。

その上うえで「ガソリンなど燃料ねんりょう油ゆの激変げきへん緩和かんわ事業じぎょうについては、新あらたな価格かかく抑制よくせい策さくをあすから発動はつどうし、段階だんかい的てきに負担ふたん軽減けいげんを図はかっていくことにした。まずは今回こんかいの措置そちを年末ねんまつまで講こうじるとともに、必要ひつような対応たいおうを機動きどう的てきに講こうじていきたい」と述のべました。

7日にちから開始かいし 政府せいふの負担ふたん軽減けいげん策さくは

政府せいふの燃料ねんりょう価格かかくの負担ふたん軽減けいげん策さくは、ガソリンの小売こうり価格かかくが基準きじゅんとする価格かかくを超こえた場合ばあい、その超過ちょうか分ぶんの一部いちぶを補助ほじょする仕組しくみで7日にちから始はじまります。

具体ぐたい的てきには、レギュラーガソリンの場合ばあい、小売こうり価格かかくが1リットルあたり、168円えんから185円えんまでの部分ぶぶんと、185円えんを超こえる部分ぶぶんで、それぞれ補助ほじょ率りつが変かわります。

このうち、185円えんを超こえる部分ぶぶんは、9月つきから12月つきまで全額ぜんがくを補助ほじょします。

一方いっぽう、168円えんから185円えんまでの部分ぶぶんは、9月つきはその30％を、10月つきから12月つきまではその60％を補助ほじょします。

これらの措置そちで、政府せいふは過去かこ最高さいこうとなったガソリンの小売こうり価格かかくが10月つき中ちゅうには175円えん程度ていどの水準すいじゅんに抑おさえられる見込みこみだとしています。