26日から金沢・敦賀間で試験走行が始まったのは、白と青の車体が特徴の北陸新幹線の「W7系」です。
試験走行は、今月23日に試験用の車両で始まりましたが、営業用の「W7系」が使われるのは26日が初めてで、午前3時前に金沢駅から敦賀方面に向けて出発しました。
南加賀地域を初めて走行する「W7系」を一目見ようと、小松駅のそばの立体駐車場には地元の人や鉄道ファンが集まり、金沢方向から白と青の車体が姿を現すとカメラやスマートフォンで撮影していました。
「W7系」の撮影に訪れた加賀市の33歳の男性は「いつか地元に新幹線が走ってほしいと子どものころから思っていたので、きょうは感激しています。3月の開業日には金沢から敦賀まで乗ろうと思っています」と話していました。
最高時速110キロで走行 午前7時半前に敦賀到着
26日未明に石川県側を出発した「W7系」は、途中で停車しながら最高時速110キロで走行したということで、午前6時前に福井駅に到着しました。
その後、終点の敦賀駅には午前7時半前に着きました。
北陸新幹線の建設を進めている鉄道・運輸機構によりますと、試験走行は12月9日まで行われ、W7系は段階的に時速260キロまで上げながら走行し、機器が正しく作動するかや、線路などに異常がないかを確認することにしています。
試験走行期間中の来月1日には、福井県内の停車駅で地元の人たちを招待して歓迎セレモニーが開かれることになっています。