米映画べいえいが・テレビ大手おおてと全米脚本家組合ぜんべいきゃくほんかくみあい（ＷＧＡ）の間あいだで２４日にじゅうよっか、数日すうじつに及およんだ交渉こうしょうを経へて暫定合意ざんていごういが成立せいりつした。ＷＧＡが同日夕どうじつゆう、明あきらかにした。これでハリウッドの映画えいがやテレビ番組制作ばんぐみせいさくをストップさせた同組合どうくみあいのストライキは終結しゅうけつへ向むかう見通みとおしとなった。

ＷＧＡは２４日にじゅうよっか、組合員くみあいいんに送おくったメールの中なかで、１４６日にちに及およんだストのおかげでこの契約けいやくを勝かち取とったと発表はっぴょうした。

今回こんかいの合意ごういは、まだ組合員くみあいいんの承認しょうにんを得える必要ひつようはあるものの、５カ月近げつちかくに及およんだストの中なかで重大じゅうだいな転機てんきとなる。ストの日数にっすうは、過去最長かこさいちょうだった１９８８年ねんの１５４日にちに近付ちかづいていた。

「私わたしたちは誇ほこりを持もって、この合意ごういは素晴すばらしいと言いえる。組合員くみあいいんのあらゆる分野ぶんやの脚本家きゃくほんかにとって、意義深いぎふかい利益りえきと保護ほごを伴ともなう」とＷＧＡは説明せつめい。組合員くみあいいんが承認しょうにんするまでストは続つづけるとした上うえで、２６日にちにも組合員くみあいいんが仕事しごとに戻もどることを認みとめる可能性かのうせいがあるとした。

ハリウッドでは、約やく１６万人まんにんが加入かにゅうする全米映画俳優組合ぜんべいえいがはいゆうくみあいもストを続つづけている。

テレビ局きょくの収入しゅうにゅうが落おち込こみ、配信はいしんサービスも赤字あかじに陥おちいる中なかで、脚本家きゃくほんからは、現在げんざいの経済情勢けいざいじょうせいやテレビ・映画業界えいがぎょうかいの支払しはらい体系たいけいでは生活せいかつできなくなったと訴うったえていた。

また、人工知能じんこうちのう（ＡＩ）の台頭たいとうにも危機感ききかんを募つのらせ、映画えいがやテレビの脚本きゃくほんを機械きかいではなく人間にんげんに執筆しっぴつさせるという保証ほしょうを求もとめていた。