クマが目撃されたのは札幌市西区山の手の住宅街で、27日午前4時ごろ路上にクマ3頭がいると新聞配達をしていた人から警察に通報がありました。
1頭は体長1.6メートルほど、ほかの2頭は70から80センチほどの大きさで、親子とみられ、路上から近くの川のほうに移動していったということです。
この付近では25日、26日と親子とみられるクマの目撃情報が相次いでいて、同一の個体とみられています。
小学校では通学路で児童を見守り
これを受けて近くの山の手南小学校では27日朝、通学時間帯に職員が通学路に立って児童を見守ったり、保護者が一緒に登校したりして警戒していました。
登校に付き添っていた小学2年生と5年生の母親は「クマがここまで近くに出てきたのは、初めてです。怖くて、夜も外に出る時は1人で出ないようにしたい」と話していました。
ことしの目撃通報2600件超(9月18日時点)
警察のまとめによりますと、ことしに入り北海道内ではクマの目撃などの通報が今月18日時点で2600件を超え、去年1年間の通報件数をすでに上回っています。
ことしは猛暑の影響で木の実の生育が遅れるなどして森の餌が不足し、餌を求めて市街地近くにも出没している可能性があるということで、警察や市では住民に注意を呼びかけています。