「ファイア・ドラゴン・ダンス」は疫病を追い払おうと100年以上前に始まり、毎年、中秋節にあわせて行われてきました。
新型コロナの感染拡大の影響で中断していましたが29日夜、4年ぶりに開かれました。
祭りでは、わらを固めてできた頭と胴体に火のついた無数の線香を差し込んで作った、長さ20メートルほどの竜を数十人が担いで街を練り歩きました。
担ぎ手たちが時折勢いよく走りながら街を駆け抜けると、周囲は煙で包まれるなどして沿道に集まった人たちから歓声があがっていました。
中秋節は、香港の人たちにとって家族や親戚が一堂に集まる大切な日で、満月の下、大勢の家族連れが伝統の祭りの再開を楽しんでいました。
この地域に暮らす女性は「祭りはコロナで3年間、開催されなかったのでみんなとても喜んでいます」と話していました。
また、20代の男性は「親戚がみんな集まるのは久しぶりでとてもうれしいです」と話していました。