パレスチナ
難民を
支援する
国連機関の
事務局長が、NHKの
取材に
応じ、「パレスチナ
難民の
多くが
世界から
見捨てられたと
感じている」と
述べ、
国際社会に対し、
難民への
支援を
続け、パレスチナ
問題の
解決に
正面から
取り組むよう、
強く
訴えました。
パレスチナ問題をめぐっては、和平交渉が停滞する中、ことしに入ってイスラエルとパレスチナの暴力の応酬が激化し、70年以上続く問題は暗礁に乗り上げたままです。
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、ヨルダンやレバノンなど近隣国を含めおよそ590万人のパレスチナ難民に食料や教育の支援を行っていますが、国際社会の資金援助が不足する状況が続いています。
来日にあわせて2日、都内でNHKのインタビューに応じたUNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は、「パレスチナ難民の多くが国際社会から見捨てられたと感じていて、苦しみや絶望感が広がっている」と述べ、難民への継続的な支援を呼びかけました。
そして、国際社会の関心がロシアによる侵攻が続くウクライナに向けられ、パレスチナ問題への関心が低下している現状を踏まえ、「75年間、解決策を見いだせなかったからといって、無関心になったり、背を向けたりしてはならない。紛争を解決しなければ危機が再燃し続けることを、パレスチナは示している」と述べ、国際社会がパレスチナ問題の解決に正面から取り組むよう、強く訴えました。