栃木県上三川町で農業をしている上野長一さんは、「原爆稲」を育てています。「原爆稲」は、長崎市で77年前に原爆が落ちた場所の近くにあった水田の稲から育て続けている稲です。上野さんは九州大学の人からこの稲をもらって、毎年育てています。
この稲は大きくなっても、中に米が入っていない割合が多くなります。染色体に問題があることが原因です。
上野さんは、小学校に農業を教えに行くときに、原爆の問題を知ってもらうために「原爆稲」の話をしています。上野さんは「稲から平和について考えてほしいと思います」と話していました。