ロシア南部のカスピ海に面したダゲスタン共和国で、アザラシ約2500頭が海岸に打ち上げられて死んでいるのが見つかりました。ロシア国営RIAノーボスチ通信が4日、地元当局者の話として伝えました。
死骸が見つかったカスピカイアザラシは、カスピ海に生息する唯一の哺乳類で、2008年に国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に分類されました。
ダゲスタン共和国の天然資源省は、死骸の状態から判断して、死んだのは約2週間前だったと推定しました。乱暴されたり漁網に絡まったりした形跡はなく、「自然要因」で死に至ったとの見方を示しました。
死んだアザラシの数はもっと多い可能性があり、当局が海岸の捜索を行うとともに、専門家が死骸を調べて死因の解明に当たっています。