新型コロナ “重症用ベッドほぼ満床” 年明けの医療現場はいま - Easy News

年明としあけとなる5日にち、新型しんがたコロナウイルスへの感染かんせんが新あらたに確認かくにんされた人ひとの数かずは、西日本にしにほんを中心ちゅうしんに12の県けんで過去かこ最多さいたとなり、全国ぜんこくでは22万まん人にんを超こえました。

新型しんがたコロナと向き合むきあう医療いりょう機関きかんの現状げんじょうは、いまどうなっているのか。

都内とないの大学だいがく病院びょういんでは12月つき下旬げじゅんから重症じゅうしょう患者かんじゃのためのベッドがほぼ満まん床ゆかとなり、新あらたな患者かんじゃの受け入うけいれが難むずかしい状態じょうたいが続つづいています。

このままではコロナ以外いがいの救急きゅうきゅう医療いりょうにも影響えいきょうが出でかねないとして、現場げんばの医師いしは危機きき感かんを募つのらせています。

都内とないでは新あらたな重症じゅうしょう患者かんじゃの受け入うけいれ難むずかしい病院びょういんも

東京とうきょう文京ぶんきょう区くの日本にっぽん医科いか大学だいがく付属ふぞく病院びょういんでは重症じゅうしょうのコロナ患者かんじゃ用ように6床しょうを確保かくほしていますが、12月つき下旬げじゅんからほぼ満まん床ゆかの状態じょうたいが続つづいています。

病院びょういんによりますと近隣きんりんの病院びょういんでコロナの院内いんない感染かんせんが相次あいつぎ、重症じゅうしょうの患者かんじゃが回復かいふくしても受け入うけいれ先さきが見みつからないということです。

このため、新あらたな患者かんじゃの受け入うけいれが難むずかしくなっていて、入院にゅういんが必要ひつような患者かんじゃの救急きゅうきゅう搬送はんそうは断ことわらざるをえない状況じょうきょうとなっています。

5日にち、医師いしたちが防護ぼうご服ふくを着きてドクターカーに乗り込のりこみ、病院びょういんで受け入うけいれられない患者かんじゃのもとに直接ちょくせつ、診療しんりょうに出向でむく様子ようすも見みられました。

冬ふゆは心筋しんきん梗塞こうそくや脳卒中のうそっちゅうなどの搬送はんそうも多おおく、これ以上いじょうコロナの患者かんじゃが増ふえると一般いっぱんの救急きゅうきゅう医療いりょうにも影響えいきょうが出でかねないとして、現場げんばの医師いしは危機きき感かんを募つのらせています。

横堀よこぼり將司つかさ高度こうど救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンター部長ぶちょうは「正月しょうがつ明あけで人ひとの動うごきも戻もどり、重症じゅうしょう患者かんじゃの数かずは今後こんご、増ふえる可能かのう性せいがある。現場げんばはこれからさらにひっ迫ひっぱくすると考かんがえられるので感染かんせん対策たいさくはもちろん、ほかのけがや病気びょうきで医療いりょうを利用りようせずに済すむよう十じゅう分ふん注意ちゅういしてほしい」と話はなしています。

保健所ほけんじょも警戒けいかい感かん強つよめる入院にゅういん調整ちょうせいに時間じかんがかかる状態じょうたい続つづく

東京とうきょう八王子はちおうじ市しの保健所ほけんじょでは、市内しないの一いち日にちの新型しんがたコロナの感染かんせん確認かくにん数すうが去年きょねん11月つきごろから増ふえ始はじめ、年明としあけ以降いこうも患者かんじゃの入院にゅういんの調整ちょうせいに時間じかんがかかる状態じょうたいが続つづいています。

中なかには八王子はちおうじ市内しないで受け入うけいれ病院びょういんが見みつからず、市外しがいにエリアを広ひろげて病院びょういんを探さがすケースも相次あいついでいるということです。

保健所ほけんじょでは人ひとの往来おうらいがさかんな年末ねんまつ年始ねんしのあと感染かんせん者しゃが急激きゅうげきに増ふえることや、インフルエンザとの同時どうじ流行りゅうこうでさらに医療いりょう機関きかんがひっ迫ひっぱくしないか警戒けいかい感かんを強つよめています。

八王子はちおうじ市しは医療いりょう機関きかんのさらなるひっ迫ひっぱくを防ふせぐため、発熱はつねつやせきなどの症状しょうじょうがある場合ばあいは、まずは新型しんがたコロナの検査けんさキットでみずから検査けんさしたうえで、重症じゅうしょう化かリスクなどを踏ふまえ、受診じゅしんするよう呼よびかけています。

八王子はちおうじ市し保健所ほけんじょの鷹たか箸はし右子ゆうこ副ふく所長しょちょうは「今後こんごの感染かんせん者しゃ数すうの増加ぞうかに危機きき感かんを持もっています。同時どうじ流行りゅうこうに対にたいする医療いりょう機関きかんのひっ迫ひっぱく状況じょうきょうを共有きょうゆうし重症じゅうしょう化かリスクの高たかい患者かんじゃを入院にゅういんや治療ちりょうに適切てきせつにつなげていきたい」と話はなしていました。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん「冬休ふゆやすみ明あけコロナとインフル同時どうじ流行りゅうこうに注意ちゅうい」

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは、午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「減少げんしょう傾向けいこうが継続けいぞくしているが、年末ねんまつ年始ねんしの検査けんさ件数けんすう減少げんしょうの影響えいきょうも考かんがえられる。今後こんご、年末ねんまつ年始ねんしの接触せっしょく機会きかいの増加ぞうかなどが感染かんせん状況じょうきょうに与あたえる影響えいきょうに注視ちゅうしが必要ひつようなほか、特とくに学校がっこうが再開さいかいする冬休ふゆやすみ明あけ以降いこうの新型しんがたコロナとインフルエンザの同時どうじ流行りゅうこうにも注意ちゅういが必要ひつようだ」と指摘してきしました。

そのうえで「政府せいふとしては自治体じちたいなどの関係かんけい者しゃと連携れんけいし、引き続ひきつづき病床びょうしょうや外来がいらい医療いりょう体制たいせいの確保かくほ、ワクチンの早期そうき接種せっしゅに取り組とりくんでいく」と述のべるとともに、国民こくみんに対にたいし、適切てきせつなマスクの着用ちゃくようや手て指ゆび消毒しょうどくなどの基本きほん的てきな感染かんせん対策たいさくの徹底てっていを呼よびかけました。