ボーイング747型旅客機を改造した米ヴァージン・オービットの航空機「コスミック・ガール」が9日、英イングランド南西部のニューキーから飛び立ちました。英国で初のロケット打ち上げを試みていたが、離陸から約2時間たってロケットがエンジンを噴射した後、打ち上げが失敗に終わったことを同社が明らかにしました。
打ち上げの様子をライブ中継したヴァージン・オービットのクリストファー・レルフ氏は、「ランチャーワンに異常が発生したらしい。そのため今回は軌道に到達できなかった」と伝えました。ランチャーワンはコスミック・ガールの翼の下に格納された空中発射式の無人ロケット。搭載されていたのは衛星のみでした。
コスミック・ガールの機体と乗員は同日、無事に地上に着陸しました。
翼の下に格納されていたロケットは、コスミック・ガールが高度約10.7キロに達した時点で放出されました。
ヴァージン・オービットはランチャーワンを地球の499~1199キロ上空に到達させ、衛星9基を地球の低軌道に放出することを想定していました。
打ち上げが失敗に終わった理由は現時点で分かっていません。