東京商工リサーチとうきょうしょうこうりさ-ちによりますと、去年きょねん1年間ねんかんに倒産とうさんした介護かいご事業じぎょう者しゃは全国ぜんこくであわせて143件けんで、前まえの年としの81件けんの1.7倍ばいに増ふえました。

3年ねん前まえの118件けんを25件けん上回うわまわって、2000年ねんに始はじまった調査ちょうさで最もっとも多おおくなり、負債ふさい総額そうがくも過去かこ最多さいたの221億おく3800万まん円えんに上のぼったということです。

内訳うちわけはデイサービスなどの「通所つうしょ・短期たんき入所にゅうしょ」が69件けんと最もっとも多おおく、各地かくちでデイサービスを展開てんかいしていたグループ企業きぎょうの連鎖れんさ倒産とうさんもあったということです。

そのほか「訪問ほうもん介護かいご」が50件けん、「有料ゆうりょう老人ろうじんホーム」が12件けん、「その他そのた」が12件けんとなっています。

また従業じゅうぎょう員いん10人にん未満みまんの小規模しょうきぼな事業じぎょう者しゃの倒産とうさんが8割わりを超こえ、感染かんせんが拡大かくだいした時期じきの介護かいごサービスの利用りよう控ひかえによる減収げんしゅう、食材しょくざいなどの物価ぶっかや光熱こうねつ費ひ、燃料ねんりょう費ひの高騰こうとうの影響えいきょうがのしかかり、経営けいえい悪化あっかが進すすんだとしています。

東京商工リサーチとうきょうしょうこうりさ-ちは「介護かいご現場げんばではヘルパーなどが不足ふそくして人材じんざい獲得かくとく競争きょうそうも激化げきかしていて、今後こんごも利用りよう控ひかえや物価ぶっか高だかが続つづけば、小規模しょうきぼ事業じぎょう者しゃを中心ちゅうしんに倒産とうさんが一段いちだんと加速かそくし、必要ひつようなサービスを受うけられない人ひとが増ふえるおそれがある」と指摘してきしています。