台湾の
蔡英文総統は、
台北を
訪れているチェコのアダモバ
下院議長と
会談し、チェコを
含めた
民主主義陣営の
結束を
強めていきたいとする
考えを
伝え、
連携を
確認しました。
チェコのアダモバ議長は、150人以上からなる過去最大規模の訪問団を率いて25日から台湾に滞在していて、27日は総統府で蔡総統と会談しました。
蔡総統は、中国を名指ししながら「アダモバ議長が強大な圧力のもとで来訪して台湾への力強い支持を示したことは台湾とチェコの関係進展の重要な一里塚だ」と称賛しました。
そして「これからも台湾はチェコを含む民主主義の理念を共有する、より多くの国々と経済、科学技術、文化、それに地域の安全保障など幅広い分野で協力し、民主主義陣営の結束を強めていきたい」と述べました。
これに対し、アダモバ議長は「台湾海峡の平和と安定は世界の安全と繁栄に必要な条件であり、国際社会の民主主義グループの利益にかなう。チェコは当然、このグループに属していて、それをとても誇りに感じる」と述べ、双方の連携を確認しました。
台湾は外交関係を持つ国が次々と中国に切り崩され、26日も中米のホンジュラスとの断交を余儀なくされています。
こうした中でのアダモバ議長の訪問は台湾にとって「外交関係はなくても理念が近い国々による台湾への支持が広がっている」とアピールする機会となりました。