ウクライナ東部とうぶドネツク州しゅうの激戦げきせん地ちバフムトをめぐって、ウクライナ陸軍りくぐんの司令しれい官かんは28日にち、SNSで「ロシア軍ぐんは街まちを包囲ほういし掌握しょうあくする試こころみを諦あきらめてはいない」としたうえで、バフムトを守り抜まもりぬく決意けついを改あらためて示しめしました。

一方いっぽうで、ロシア軍ぐんは戦力せんりょくの重点じゅうてんを、バフムトからおよそ50キロ南みなみにあるアウディーイウカなどに移うつしているという見方みかたが出でています。

アウディーイウカの戦況せんきょうについて、イギリス国防省こくぼうしょうは28日にち「ロシア軍ぐんはここ数すう日にち、街まちを包囲ほういする作戦さくせんを優先ゆうせんしている」としながら、大おおきな前進ぜんしんはないと分析ぶんせきしたうえで、部隊ぶたいに規律きりつ違反いはんや士気しきの低下ていかなどの問題もんだいが生しょうじ、損失そんしつが続つづいているようだとする見方みかたを示しめしました。

こうした中なか、ロシアのミシュスチン首相しゅしょうは27日にち、プーチン大統領だいとうりょうと、隣国りんごくで同盟どうめい関係かんけいにあるベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうが、来月らいげつ6日にちに両国りょうこくの連携れんけい強化きょうかに向むけた会合かいごうを開催かいさいすると明あきらかにしました。

会合かいごうはモスクワで開ひらかれるということで、プーチン大統領だいとうりょうが先さきに表明ひょうめいした、戦術せんじゅつ核兵器かくへいきのベラルーシへの配備はいびに向むけて意見いけんが交かわされる可能かのう性せいがあります。

これに関連かんれんしてベラルーシ外務省がいむしょうは28日にち、ロシア国営こくえいタス通信たすつうしんの質問しつもんに答こたえる形かたちで声明せいめいを発表はっぴょうし、戦術せんじゅつ核兵器かくへいきの受け入うけいれは自国じこくの安全あんぜん保障ほしょうと防衛ぼうえい力りょくの強化きょうかのために必要ひつようで、NPT＝核かく拡散かくさん防止ぼうし条約じょうやくに違反いはんするものではないと主張しゅちょうしました。