京都大学とカリフォルニア大学の研究グループは、2005年から2006年までの2年間に、アメリカの国民健康栄養調査に参加した20歳以上の人3000人余りを10年追跡したデータをもとに、1日に歩いた歩数と死亡リスクとの関連を分析しました。
それによりますと、週に1日か2日、一日当たり8000歩以上歩いている人は、1日も歩いていない人と比べ、心臓の血管の病気による死亡リスクが8.1%低下していました。
一方、週に3日から7日歩いた人でも8.4%で、大きな差はなかったということです。
研究グループでは、歩く習慣のある人は、ふだんから健康に気をつけていることが影響している可能性もあるとしたうえで、1週間に数日だけでも歩く習慣があれば、健康によい影響があると考えられるとしています。

研究を行った京都大学の井上浩輔助教は「毎日、たくさん歩くよう指導されながらも、仕事や家族の都合で達成できない人もいると思うが、週に1日か2日でもいいので、歩く習慣を取り入れてほしい」と話しています。
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