土性選手は三重県松阪市出身の28歳。
最大の持ち味は突進力のある強烈なタックルで、小学生のころからオリンピック3連覇を果たした吉田沙保里さんの父親のレスリング教室で指導を受けて磨きました。
吉田さんと同じ愛知県の強豪、至学館大学に進んだあと、2016年のリオデジャネイロオリンピックに出場し、金メダルを獲得しました。
その後は、肩の脱臼などのけがに苦しみ2018年に肩の手術を経て復帰しましたが「レスリング人生のすべてを出し切る」と臨んだ2021年の東京オリンピックでは3位決定戦で敗れてメダルには届きませんでした。
東京オリンピックのあとには公式戦への出場はなく、土性選手はきょうみずからのツイッターで現役を引退し今月末で所属先を退社することを明らかにしました。
この中で土性選手は「東京オリンピックが終わりもう一度あの大舞台を目指したいと考えましたが、日々を過ごしていく中でからだの調子や積み重なる小さいけがの影響で以前のような思い切ったレスリングができなくなっていると感じはじめこの決断に至りました」と引退を決めた理由を説明しています。
その上で「これまでのレスリング人生を振り返りやり切った!と胸を張って言えます」と現役生活が充実したものであったと明かし「ここまでこられたのはたくさんの方に支えられ応援していただいたからです。感謝の気持ちでいっぱいです」としています。
来月からは地元の三重県松阪市役所で勤務するということで「新たなステージでも今まで培ってきたものをいかして頑張っていきます」と結んでいます。