課徴かちょう金きんの納付のうふを命めいじられたのは、

▽中国ちゅうごく電力でんりょくと

▽中部ちゅうぶ電力でんりょく、その販売はんばい子会社こがいしゃ

それに

▽九州きゅうしゅう電力でんりょくの4社しゃです。

公正こうせい取引とりひき委員いいん会かいによりますと、4社しゃはそれぞれ関西かんさい電力でんりょくとカルテルを結むすび、遅おそくとも2018年ねんから、大だい規模きぼな工場こうじょうやビル向むけの「特別とくべつ高圧こうあつ」、中小ちゅうしょうの工場こうじょうや事業じぎょう所しょ向むけの「高圧こうあつ」の電力でんりょくについて、互たがいの営業えいぎょうエリアで顧客こきゃくを獲得かくとくしないよう申し合もうしあわせたり、官公庁かんこうちょうへの電力でんりょく供給きょうきゅうの入札にゅうさつをめぐり、競争きょうそうにならないよう参加さんかを制限せいげんしたりしていたということです。

これまでの調しらべによりますと、電力でんりょくの小売こうりが全面ぜんめん自由じゆう化かされた翌年よくねんの2017年ねんに、関西かんさい電力でんりょくがほかの電力でんりょく会社かいしゃの管内かんないで営業えいぎょうを本格ほんかく化かさせたのをきっかけに、幹部かんぶらによる話し合はなしあいの場ばが持もたれるようになったということです。

公正こうせい取引とりひき委員いいん会かいは、各社かくしゃの収益しゅうえき確保かくほや電気でんき料金りょうきんの引き下ひきさげを防ぼうぐねらいがあったとみていて、競争きょうそうを不当ふとうに制限せいげんする独占どくせん禁止きんし法ほう違反いはんにあたるとして、4社しゃに対にたいし過去かこ最高さいこう額がくとなる合あわせて1010億おく円えんの課徴かちょう金きんを納付のうふするよう命めいじるとともに、中国ちゅうごく電力でんりょくなどに、再発さいはつ防止ぼうしを求もとめる排除はいじょ措置そち命令めいれいを出だしました。

一方いっぽう、関西かんさい電力でんりょくは、調査ちょうさが始はじまる前まえに違反いはん行為こういを最初さいしょに自主じしゅ申告しんこくしたため、課徴かちょう金きんは免除めんじょされ、排除はいじょ措置そち命令めいれいも受うけませんでした。