このため店みせでは子こども向むけがほとんどだったヘルメットのコーナーを拡充かくじゅうし、新あらたに大人おとな向むけのものを20個こほど並ならべました。

店みせによると帽子ぼうしのような見た目みためのカジュアルなヘルメットを探さがしに訪おとずれる人ひとも多おおいそうですが需要じゅようの急増きゅうぞうでメーカーからの仕入しいれができず、なかなか手てに入はいらないということです。

40代だいの女性じょせいは「買い物かいもので自転車じてんしゃを使つかいますが、努力どりょく義務ぎむと言いわれると着つけた方ほうがいいのかと思おもい、探さがしに来きました。数すう日にち前まえに比くらべてだいぶ在庫ざいこがなくて驚おどろきました。軽かるくて頑丈がんじょうでかわいい色いろが欲ほしいです」と話はなしていました。

都内とないの駅えきや商業しょうぎょう施設しせつなどを中心ちゅうしんに全国ぜんこく6200か所かしょ余あまりで「シェアサイクル」を展開てんかいする会社かいしゃによりますと、利用りよう者しゃはサービスを始はじめた7年ねん前まえの2016年ねんから増ふえ続つづけ、会員かいいんおよそ200万まん人にんがビジネスや買い物かいものなどに利用りようしているということです。

会社かいしゃでは駐ちゅう輪わスペースにヘルメットを置おいて貸し出かしだすことも検討けんとうしていますが、多おおくの人ひとが同おなじものを使つかうことによる衛生えいせい面めんの懸念けねんや利用りよう者しゃによってヘルメットのサイズが異ことなるといった課題かだいがあり、現時点げんじてんでは実現じつげんできていないということです。

仕事しごとで週しゅうに2回かいほど利用りようするという20代だいの男性だんせいは「実際じっさいにどうするかは周囲しゅういの様子ようすを見みて考かんがえたいです。ヘルメットは持ち運もちはこべないのでできれば置おいてもらいたいです」と話はなしていました。

「オープンストリート」の尾崎おざき梢こずえ さんは「努力どりょく義務ぎむということで、事業じぎょう者しゃ側がわから『ヘルメットを必かならずかぶるように』と言いうのは難むずかしいです。ヘルメットを着用ちゃくようする文化ぶんかが根ねづくように情報じょうほう発信はっしんをしていきたい」と話はなしていました。

▽1歳さいから9歳さいまでが27.9％と最もっとも高たかく

▽10代だいが15.8％

▽20代だいが5.8％

▽30代だいが8.2％

▽40代だいが10.2％

▽50代だいが9.2％

▽65歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃは3.6％にとどまりました。

20代だい以上いじょうの大人おとなの世代せだい、特とくに高齢こうれい者しゃの着用ちゃくよう率りつの低ひくさが課題かだいになっています。

自転車じてんしゃ乗車じょうしゃ中ちゅうで事故じこで死傷ししょうした人ひとのうち死亡しぼうした人ひとの占しめる割合わりあいは、ヘルメットを着用ちゃくようしていなかった場合ばあいが、着用ちゃくようしていた場合ばあいのおよそ2.6倍ばいだったということです。

警察庁けいさつちょうは、ヘルメット着用ちゃくようを習慣しゅうかん化かすることで事故じこによる被害ひがいを最小さいしょう限げんにおさえていきたいとしています。