中国のネット通販大手アリババグループは28日、自社の事業を六つの部門に分割する計画を発表した。広範に拡大した同社を抜本的に再編成するとの約束に沿う動きとなる。ジャック・マー氏の創業から25年近くを経て、大規模な改革に乗り出す。
アリババによれば、各事業部門はそれぞれのトップと取締役会が管轄する。このうちの五つは、「柔軟に外部の資本を調達できるようにもなり、独自の新規株式公開(IPO)を目指す可能性もある」。28日に出た同社の声明が明らかにした。
大規模な再編の前日には、マー氏が珍しく中国で公の場に姿を見せていた。中国政府もこのところ、IT業界への締め付けを緩める意向を示唆していた。
28日の再編の知らせを投資家は歓迎した様子で、米株式市場ではアリババ株が10%を超える値上がりを記録した。