この問題もんだいをめぐってトランプ氏しは疑惑ぎわくを否定ひていし「バイデン政権せいけんが司法しほう機関きかんを武器ぶきとして利用りようしている」などと強つよく反発はんぱつしていました。

トランプ氏しは、来年らいねん行おこなわれる大統領だいとうりょう選挙せんきょへの立候補りっこうほを表明ひょうめいしていて、今後こんごの選挙せんきょ戦せんやアメリカ政治せいじにどのような影響えいきょうが出でるのか注目ちゅうもくを集あつめています。

また、自身じしんが関係かんけいする企業きぎょうが立たち上あげたSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿とうこうし「これはかつてない規模きぼの国家こっかに対にたいする攻撃こうげきだ。自由じゆうかつ公正こうせいだった選挙せんきょに対にたいする継続けいぞく的てきな攻撃こうげきでもある。アメリカは今いまや三流さんりゅう国家こっかだ」として強つよく反発はんぱつしています。

その上うえで「アメリカ国民こくみんはこの不当ふとうな行為こういを許容きょようすることはない。議会ぎかい下院かいんは、ブラッグ氏しの先例せんれいのない権力けんりょくの乱用らんようの責任せきにんを追及ついきゅうする」と対決たいけつ姿勢しせいを示しめしました。

また、アメリカのニュースサイト ビジネスインサイダーは、弁護士べんごしが「ほかの事件じけんと同様どうよう、私わたしたちは最初さいしょから闘たたかうつもりだ。即座そくざに、積極せっきょく的てきにこの誤あやまった判断はんだんと闘たたかう」と述のべたと伝つたえています。

アメリカのメディアは、起訴きそされたり、今後こんご、仮かりに有罪ゆうざいになったりした場合ばあいでも立候補りっこうほ自体じたいは可能かのうだとの見方みかたを伝つたえています。

背景はいけいには、アメリカの憲法けんぽうが大統領だいとうりょうになる要件ようけんについて、アメリカ生うまれであることや35歳さい以上いじょうであること、14年間ねんかん以上いじょうアメリカに居住きょじゅうしていることなどとし、犯罪はんざい歴れきなどが制約せいやくになると明記めいきしていないためです。

トランプ氏し自身じしんも3月つき、司法しほう当局とうきょくからの捜査そうさで起訴きそされた場合ばあいについて「選挙せんきょ戦せんからおりる考かんがえは毛頭もうとうない」と述のべ、立候補りっこうほの意思いしに変かわりはないと強調きょうちょうしています。

また、支持しじ者しゃやトランプ氏しの求心力きゅうしんりょくに与あたえる影響えいきょうについても大おおきな関心かんしんが集あつまっています。

トランプ氏しをめぐっては岩盤がんばん支持しじ層そうと呼よばれる熱狂ねっきょう的てきな支持しじ者しゃが数多かずおおくいるとされています。2021年ねん、連邦れんぽう議会ぎかいにトランプ氏しの支持しじ者しゃらが乱入らんにゅうした事件じけんを受うけて、歴代れきだい大統領だいとうりょうで初はじめて、任期にんき中ちゅうに2度目どめとなる弾劾だんがい訴追そついをされた際さいや、自宅じたくから機密きみつ文書ぶんしょが見みつかった問題もんだいで司法省しほうしょうによる捜査そうさを受うけても、岩盤がんばん支持しじ層そうが大おおきく離はなれることはありませんでした。

その一方いっぽうで、去年きょねん秋あきの中間ちゅうかん選挙せんきょでトランプ氏しが推おす候補こうほ者しゃが激戦げきせん州しゅうで相次あいついで敗やぶれ、求心力きゅうしんりょくの衰おとろえを指摘してきする声こえがもともとあることに加くわえ、大統領だいとうりょう経験けいけん者しゃとして史上しじょう初はじめて、起訴きそされたと伝つたえられたことを受うけて、穏健おんけんな共和党きょうわとう支持しじ層そうなどの離反りはんを招まねく可能かのう性せいもあります。

トランプ氏しをめぐっては今回こんかい、起訴きそが伝つたえられている事案じあん以外いがいにも、3年ねん前まえの大統領だいとうりょう選挙せんきょで南部なんぶジョージア州しゅうの投票とうひょう結果けっかを覆くつがえすよう圧力あつりょくをかけたとされる問題もんだいなどをめぐって、司法しほう当局とうきょくによる捜査そうさが続つづいています。