岸田きしだ総理そうり大臣だいじんが目指めざす「次元じげんの異ことなる少子しょうし化か対策たいさく」の具体ぐたい化かに向むけて、政府せいふは関係かんけい府ふ省しょうの会議かいぎでたたき台たたきだいをまとめました。

たたき台たたきだいでは令りょう和わ6年度ねんどからの3年間ねんかんを集中しゅうちゅう期間きかんとして取り組とりくむ具体ぐたい策さくを挙あげています。

児童じどう手当てあては今いまは一定いってい以上いじょうの所得しょとくがある世帯せたいで支給しきゅうしないなどとしている「所得しょとく制限せいげん」を撤廃てっぱいし、対象たいしょう年齢ねんれいを高校こうこう卒業そつぎょうまでに延長えんちょうするとしています。

また、子こどもが3人にん以上いじょうの多子おいご世帯せたいへの支給しきゅう額がくを諸しょ外国がいこくの制度せいども参考さんこうに見直みなおし増額ぞうがくする方針ほうしんです。

出産しゅっさん費用ひようは健康けんこう保険ほけんの適用てきようの導入どうにゅうを含ふくめ、支援しえんのあり方ありかたを検討けんとうするとしています。

学校がっこう給食きゅうしょく費ひの無償むしょう化かは給食きゅうしょくを提供ていきょうしている学校がっこうの割合わりあいなども確認かくにんし、課題かだいの整理せいりを行おこなうとしています。

大学だいがくや大学院だいがくいんなど高等こうとう教育きょういくにかかる負担ふたん軽減けいげん策さくでは、在学ざいがく中ちゅうは授業じゅぎょう料りょうを支払しはらわず、卒業そつぎょう後ごに所得しょとくに応おうじて納付のうふする制度せいどを令りょう和わ6年度ねんどから修士しゅうし課程かていの大学だいがく院生いんせいを対象たいしょうに先行せんこう導入どうにゅうし拡充かくじゅうを図はかるとしています。

子育こそだて世帯せたいの住すまいの支援しえんでは、公営こうえい住宅じゅうたくなどへの優先ゆうせん入居にゅうきょのほか多子おいご世帯せたいなどに配慮はいりょした住宅じゅうたくローンの金利きんり負担ふたん軽減けいげん策さくを検討けんとうします。

保育ほいくの質しつの向上こうじょうでは、積み残つみのこしの課題かだいとなっている1歳児さいじと4・5歳児さいじの保育ほいく士しの配置はいち基準きじゅんを改善かいぜんするとしています。

また、保育ほいく所しょの利用りよう要件ようけんを緩和かんわし、親おやが就労しゅうろうしていなくても子こどもを時間じかん単位たんいなどで預あづけられる「こども誰だれでも通園つうえん制度せいど」の創設そうせつを検討けんとうするとしています。

育児いくじ休業きゅうぎょう給付きゅうふは出産しゅっさん後ごの一定いってい期間きかん内ないに両親りょうしんが「産後さんごパパ育休いくきゅう」制度せいどなどで共ともに育休いくきゅうを取得しゅとくした場合ばあい、最長さいちょう4週間しゅうかんは給付きゅうふ額がくを引き上ひきあげ、手取てどり収入しゅうにゅうが変かわらないようにするとしています。

政府せいふは今回こんかいのたたき台たたきだいをもとに、詳細しょうさいな施策しさくの内容ないようや予算よさん規模きぼ、それに財源ざいげんを具体ぐたい化かし、6月つきの「骨太ほねぶとの方針ほうしん」の策定さくていまでに将来しょうらい的てきな「子こども予算よさん倍増ばいぞう」に向むけた大枠おおわくを示しめす方針ほうしんです。