【解説】きょう日中外相会談ねらいと焦点は - Easy News

2日にち、日にち中ちゅう首脳しゅのう会談かいだんが中国ちゅうごく北京ぺきんで行おこなわれます。外務がいむ大臣だいじんが中国ちゅうごくを訪問ほうもんするのはおよそ3年ねん3か月かげつぶりで、林はやし外務がいむ大臣だいじんは2日にち、秦はた剛つよし外相がいしょうとの初はじめての会談かいだんに臨のぞみます。中国ちゅうごく共産党きょうさんとう最高さいこう指導しどう部ぶのメンバーとの会談かいだんも調整ちょうせいしているということです。今回こんかいの会談かいだんで、どのようなことが話し合はなしあわれるのでしょうか。

（動画どうがは2分ふん53秒びょう。データ放送ほうそうではご覧ごらんになれません）

Q1.会談かいだんで、林はやし大臣だいじんは、中国ちゅうごく側がわに何なにを伝つたえるのでしょうか？

A1.今回こんかいの会談かいだんは、去年きょねん11月つきの日にち中ちゅう首脳しゅのう会談かいだんで、あらゆるレベルで緊密きんみつに意思いし疎通そつうすることで一致いっちしたのを受うけて、行おこなわれることになりました。

林はやし大臣だいじんは、中国ちゅうごく海うみ警局きょくの船ふねが領海りょうかい侵入しんにゅうを繰り返くりかえしている沖縄おきなわ県けんの尖閣せんかく諸島しょとうを含ふくむ東シナ海ひがししなかいの情勢じょうせいや、中国ちゅうごくがロシアとも連携れんけいして日本にっぽん周辺しゅうへんで軍事ぐんじ的てき活動かつどうを活発かっぱつ化かさせていることに深刻しんこくな懸念けねんを伝つたえるほか、台湾たいわん海峡かいきょうの平和へいわと安定あんていの重要じゅうよう性せいを改あらためて強調きょうちょうする方針ほうしんです。

また、大手おおて製薬せいやく会社かいしゃの男性だんせいら中国ちゅうごく国内こくないで拘束こうそくされた日本人にっぽんじんの早期そうき解放かいほうを強つよく求もとめることにしています。

Q2.中国ちゅうごく側がわはどのように会談かいだんに臨のぞむのでしょうか。

A2.日本にっぽんとの協力きょうりょく関係かんけいをより強化きょうかしたい考かんがえを伝つたえるとみられます。

とりわけ「ゼロコロナ」政策せいさくで停滞ていたいした経済けいざいの立て直たてなおしに向むけて、経済けいざい的てきな結むすびつきの強つよい日本にっぽんとの関係かんけいをこれ以上いじょう悪化あっかさせたくないところです。

ただ、2日にちの会談かいだんを前まえに、中国ちゅうごくで外交がいこうを統括とうかつする王おう毅あつし政治せいじ局きょく委員いいんは、おととい福田ふくだ元もと総理そうり大臣だいじんと会談かいだんし、日本にっぽんがアメリカとの連携れんけいを強化きょうかしていることなどを念頭ねんとうに「日本にっぽんの中国ちゅうごく政策せいさくが後退こうたいする可能かのう性せいを懸念けねんしている」と述のべ日本にっぽん側がわをけん制けんせいしました。

中国ちゅうごくとしては、アメリカとの対立たいりつが長期ちょうき化かする中なか、日本にっぽんへのいらだちを見みせた形かたちで、2日にちの会談かいだんで日本にっぽん側がわがどこまで対たい中ちゅう関係かんけいの改善かいぜんに取り組とりくむか見極みきわめるものとみられます。

Q3.日本にっぽん側がわはどのような姿勢しせいで会談かいだんに臨のぞんでいくのでしょうか？

A3.まずは、課題かだいや懸案けんあんについて、日本にっぽん側がわの立場たちばをはっきりと主張しゅちょうすることになります。

G7議長ぎちょう国こくの日本にっぽんとしては、来月らいげつの広島ひろしまサミットを控ひかえ、主要しゅような議題ぎだいとなるウクライナ情勢じょうせいをめぐっても、中国ちゅうごく側がわに直接ちょくせつ、責任せきにんある対応たいおうを求もとめることで、議長ぎちょう国こくとしての姿勢しせいを示しめし、G7での議論ぎろんをリードするねらいがあります。

一方いっぽうで、日本にっぽんとしても中国ちゅうごくとの関係かんけいは極きわめて重要じゅうようなものと位置いちづけていますので、対話たいわを重かさねながら、協力きょうりょくできる分野ぶんやを見みいだしていくというのが基本きほん的てきなスタンスです。

今回こんかいの会談かいだんでは、建設けんせつ的てきで安定あんてい的てきな関係かんけいの構築こうちくに向むけて経済けいざいや文化ぶんか、人的じんてき交流こうりゅうといった分野ぶんやの協力きょうりょくや首脳しゅのう間かんの往来おうらいなどで成果せいかを出だせるかが焦点しょうてんとなります。

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