会談で、
林大臣は
沖縄県の
尖閣諸島を
含む東シナ海の
情勢や、
中国がロシアとも
連携して
日本周辺で
軍事的活動を
活発化させていることに
深刻な
懸念を
伝えているものとみられます。
また、大手製薬会社の男性ら日本人の中国国内での拘束に抗議し、早期解放を強く申し入れているものとみられます。
そして、香港や新疆ウイグル自治区の人権問題などに深刻な懸念を伝えるとともに、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調しているものとみられます。
さらに、東京電力福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画の安全性を説明し、中国側による対外的な発信は、科学的根拠に基づいていないと抗議しているものとみられます。
一方で、日中両国は、地域と世界の繁栄に大きな責任を担っているとして、建設的で安定的な関係の構築に向けて対話を継続していくことを確認したい考えで、経済や文化、人的交流といった分野の協力をめぐっても意見が交わされる見通しです。
外相会談は、昼食をともにしながら日本時間の昼すぎまで行われる予定で、そのあと林大臣は中国共産党の最高指導部の1人、李強首相や、外交を統括する王毅政治局委員とも会談することにしています。