政府の
情報収集衛星を
搭載したH2A
ロケット46
号機が、26
日午前、
鹿児島県の
種子島宇宙センターから
打ち上げられました。
衛星は
予定の
軌道に
投入され、
打ち上げは
成功しました。
H2Aロケット46号機は、26日午前10時50分、種子島宇宙センターから打ち上げられました。
補助ロケットや1段目のエンジンなどを切り離しながら上昇を続け、搭載した政府の情報収集衛星を地球を回る軌道に投入し、打ち上げは成功しました。
情報収集衛星は、高度数百キロの上空から地球上のあらゆる場所を撮影できる事実上の偵察衛星で、北朝鮮のミサイル発射施設の動向や災害時の被害の把握などに活用されています。
打ち上げられたのはレーダー衛星と呼ばれ、夜間や悪天候でも電波を使って地上を撮影でき、今回の7号機は設計上の寿命を迎える5号機の後継機です。
内閣衛星情報センターによりますと、現在、運用されているのは、レーダー衛星5機と、カメラで地上を撮影する光学衛星3機、観測したデータを高速通信で地上に送るデータ中継衛星のあわせて9機で、政府は、2028年度以降、常時10機体制での運用を目指しています。
情報収集衛星の開発や運用などにかかった予算は、これまでに1兆6000億円以上にのぼり、今回のレーダー衛星の開発や打ち上げにも600億円あまりが投じられています。
H2Aロケットは打ち上げ能力を強化したH2Bロケットも含めると、通算55回の打ち上げで54回の成功となり、成功率98%と世界的にも高い水準を誇っています。