「
暗号資産に
投資すれば
多額の
配当が
得られる」
などとして
国に
無登録で
投資を
募った
罪で
有罪判決が
確定した
投資グループの
中心メンバーが、
納税すべき
所得税24
億円を
期限までに
納めず、
東京国税局が、
捜査段階で
警視庁が
押収していた
現金など
およそ2
億円を
差し押さえていたことが
関係者への
取材で
分かりました。
所得の
多くは
投資グループの
活動で
得た
資金とみられ、
東京国税局は
加算税などを
含めた
残りの20
数億円についても
資産の
存在が
確認できれば、
差し押さえなどの
手続きを
行うものとみられます。
東京国税局から現金などを差し押さえられたのは、「ジュビリーエース」などと名乗る投資グループの中心メンバーだった50代の元被告です。
このグループは、「暗号資産に投資すれば多額の配当を得られる」などとうたって全国の出資者からおよそ650億円を集めていたとされ、元被告は国に無登録で投資を募った罪で逮捕・起訴され、去年、執行猶予の付いた有罪判決が確定しています。
元被告がおととしまでの3年間に納税すべき所得税24億円を期限までに納めず、東京国税局が、捜査段階で警視庁が関係先から押収していた現金などおよそ2億円を差し押さえていたことが関係者への取材で分かりました。
元被告は2020年までの2年間、所得を申告していませんでしたが、警視庁が捜査に乗り出したあとの去年3月、おととしまでの3年間に50数億円の所得があったと申告したということです。
所得の多くは、投資グループの活動で得た資金で、暗号資産の形で受け取っていたとみられます。
このほか元被告は、オンラインで開かれた投資セミナーの報酬など1億1000万円の申告漏れを指摘され、過少申告加算税を含めおよそ6100万円を追徴課税されたということです。
東京国税局は、引き続き資産の状況を調査し、加算税を含めた残りの20数億円についても、資産の存在が確認できれば、差し押さえなどの手続きを行うものとみられます。
所得税の滞納や申告漏れについて、元被告側の関係者はNHKの取材に対し「コメントできない」としています。