古代ローマ時代の都市ポンペイの遺跡に、目立たない太陽光パネルが取り付けられました。遺跡の持続可能性を高める取り組みや、コスト削減に寄与しそうです。
ポンペイは紀元79年に起きたベスビオ火山の噴火で埋まった古代ローマの街で、広大な遺跡には年350万人の観光客が訪れます。ただ、その広さゆえに高額な光熱費がかかるほか、通常の方法で電力を供給すると外観が損なわれかねません。
こうした目立たない太陽光パネルは専門的には「伝統式太陽光発電タイル」と呼ばれ、イタリア企業のディアクアが開発しました。同社のオーナー一族であるエリザベッタ・クアグリアート氏によると、石や木材、コンクリート、レンガなどに似せたり、壁や床、屋根に隠したりする設計方法があります。