世界の富裕層の人数が昨年、株価の上昇や住宅価格の高騰に押し上げられて急増しました。
金融大手クレディ・スイスが20日に発表した年次報告書によると、昨年は世界で520万人が、新たに資産100万ドル(約1億4400万円)以上の「ミリオネア」になりました。米国のミリオネアは250万人増え、ほぼ半数を占めました。
昨年のミリオネアの増加は今世紀最大だったとクレディ・スイスは指摘しています。
世界のミリオネアを合わせた総数は、2021年末の時点で6250万人。世界の富の合計は昨年末の時点で463兆6000億ドルとなり、9.8%増加しました。
世帯資産の伸びが大きかった国は米国と中国を筆頭に、カナダ、インド、オーストラリアの順でした。
世界銀行によると、世界の最貧層は2020年、20年以上ぶりに増加に転じていました。
クレディ・スイスによれば、世界の資産に占める上位1%の富裕層のシェアは昨年、2年連続で上昇。21年は世界の富の45.6%を上位1%の富裕層が保有していました。